ブックマーク / saebou.hatenablog.com (2)

  • 優しいが易しくはない映画~『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』 - Commentarius Saevus

    金子由里奈監督『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』を見てきた。同名の原作の映画化である(かなり前だが小説も読んだことがある)。 www.youtube.com 恋愛をしたい気持ちがない七森(細田佳央太)は立命館大学(と思われる)に入学し、ぬいぐるみサークルに入る。ぬいぐるみサークルはぬいぐるみを作るサークルと名乗っていたが、実はぬいぐるみに話しかける人たちのサークルだった。七森はぬいぐるみサークルで活動しつつ、同じサークルメンバーの白城(新谷ゆづみ)と付き合ってみようとするが… アセクシュアル・アロマンティックで伝統的なジェンダーロールにも馴染めない七森を中心に、ぬいぐるみとの話を通して見えてくる傷つきやすい若者たちを描いた作品である。七森は他の人たちが恋愛をしているのを見て、自分も恋愛をしたほうがいいのでは…と思い、ぬいぐるみサークルの中ではずいぶんと社交的な白城と付き合ってみるのだが、

    優しいが易しくはない映画~『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』 - Commentarius Saevus
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    sauce3 2023/04/28
  • 帝国とシスターフッド〜パク・チャヌク監督『お嬢さん』(ネタバレ及び猥褻な表現あり) - Commentarius Saevus

    パク・チャヌク監督作『お嬢さん』を見てきた。これ、原作はサラ・ウォーターズによるヴィクトリア朝を舞台にしたミステリ『荊の城』である。舞台をイギリスから植民地時代の朝鮮半島に移し、結末などもかなり変更している。 1939年の朝鮮半島、ヒロインのスッキ(キム・テリ)は詐欺の一味のひとりとしてメイドに変装し、日の華族令上秀子(キム・ミニ)が朝鮮人の叔父、上月(チョ・ジヌン)に引き取られて暮らしている大きな屋敷に奉公に出る。一味の男(ハ・ジョンウ)が「藤原男爵」(便宜上この後「藤原」とする)を名乗って秀子に近づき、結婚した上で財産を奪い取るのが目的である。ところがスッキはだんだん美しい秀子に心引かれるようになっていき… とりあえず原作を大変上手に帝国主義の時代の朝鮮半島に移して翻案していると思った。ただ、人生の厳しさを容赦なく描きつつ深い余韻を狙った原作に比べるとこちらの映画はかなり明確な恨みと

    帝国とシスターフッド〜パク・チャヌク監督『お嬢さん』(ネタバレ及び猥褻な表現あり) - Commentarius Saevus
    sauce3
    sauce3 2017/04/02
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