2009年7月21日、一人の偉大なアニメーターがこの世を去った。メリハリの効いたアクション、激しく誇張されたパース、ほとばしる光線など、画面からはちきれんばかりの凄まじいエネルギーでアニメ映像史に革命をもたらした伝説の男、その名は金田伊功! 「金田伊功って誰?」「読み方がわからん」という人でも、『サイボーグ009』や『銀河旋風ブライガー』や『魔境伝説アクロバンチ』や『機甲創世記モスピーダ』などのオープニング原画を描いたアニメーターと言えば分ってもらえるのではないだろうか? あるいは、『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』『紅の豚』『もののけ姫』など、宮崎駿監督の作品で優れた作画を披露し、宮崎監督から「原画頭(げんががしら)」という称号をもらった唯一のアニメーター、といった方が伝わりやすいかもしれない(ちなみに「かなだよしのり」と読みます)。 まさに日本のアニメシーンにお