フィクションにおける偽主人公(にせしゅじんこう)とは、文学的技法であり、立場を偽って主人公のように振る舞う登場人物である。 構造主義な物語論において、偽主人公(英: False hero)とは、物語の終盤において他の登場人物あるいは大衆に対し、主人公の手柄を自分のものであると主張するなど、不当な要求によって主人公の成果を横取りしようとする登場人物のことを指す。このような偽主人公は、物語の結末において偽者であることが露呈し、処罰を受ける役割を担う。 また、物語の冒頭において主人公のように登場し、後にそうでないと明かされることで、観客を驚かせるための登場人物も、偽主人公(英: False protagonist)と呼ばれることがある。このような登場人物は、しばしば観客の先入観に逆らうことによって、プロットをより引き立たせたり、より記憶に残るものにしたりするために登場する。この場合の偽主人公は、