先日、とある取材で映画版『デスノート』の監督、金子修介氏に話を聞く機会があったのだが、そのなかで「最近のお客さんは、邦画だろうが洋画だろうが"面白そう"ならば、観に来てくれる」と話していたのが、非常に印象的だった。実は、これ以前にも、日本を代表するヒットメーカーである秋元康氏(最近では、映画『着信アリ』シリーズで企画・原作を手掛けた)に取材した際にも、同様の発言を聞き「なるほど」と思ったのだが、実をいえば、映画界におけるふたりのキャリアは、意外にもよく似ている。 '55年生まれの金子氏は、'84年ににっかつロマンポルノで監督デビュー。その後、80年代終盤から商業映画に転身し、大映『ガメラ』シリーズを手掛けるなど、娯楽映画を幅広く手掛けてきた。一方の秋元氏は'56年生まれ。ご存知の通り、おニャン子クラブやとんねるずを手掛けたのち、'89年の映画『君は僕をスキになる』で企画を担当し、90年代は