◆『攻殻機動隊』は伝統工芸の世界に通じるものがある(丸若裕俊) 【丸若裕俊】 僕は『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(1995年)に非常に大きな影響を受けていまして、今までに100回以上は観ていますが、伝統工芸の世界に通じるものがあると思っているんです。 【押井守】 ありがとうございます。それはおもしろいですね。僕は工芸品が好きなんですよ。美術作品だとなかなかとっつきにくいというか。やはりふだん使っているグラスやお茶碗、皿、ハサミだったり、そういったものの延長で表現をされると、分かりやすい。おもしろいなと感じるんです。 【丸若裕俊】 工芸品は道具ですからね。 【押井守】 道具の世界には独特の合理性がありますから。でも、オブジェになるとあまりにも自由で、何を基準にしようとしているのか分からない。それは映画の映像もそう。ある程度、自分たちの日常につながっている部分がなくてはい
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