印刷 大阪市立大は13日、都市基盤工学科(現・都市学科)に2005〜08年に入学した学生70人について、大学案内などで取得可能と書かれていた1級建築士の受験資格がないことが判明したと発表した。カリキュラムに、受験に必要な「住宅設計製図」がなかったため。3月末に卒業を控えた28人のうち希望者には補講を行うが、卒業生42人には救済策がないという。 大学によると、昨年6月に卒業生の一人が1級建築士の受験申し込みをしたところ、国土交通省から「受験資格なし」との指摘を受け、発覚した。 1級建築士は大学で所定の科目を履修し、2年の実務経験を経た後に受験できる。受験資格が得られるカリキュラムの基準は03年4月に改訂されたが、当時は「土木」「建築」と名のつく学科は内容を問わず受験資格が与えられていたため、市大は当時の土木工学科のカリキュラムを変えなかった。 購読されている方は、続きをご覧いただけます