テングサ Credit: HelenL100/iStock/Thinkstock 微生物学における「ある必需品」が今、深刻な供給不足に陥っている。そしてその影響は、世界中の研究機関や公衆衛生研究所、臨床検査室にまで及ぶ恐れがあるという。 その必需品とは、海藻由来のゼリー状物質、微生物培養で使われる培地用の寒天だ。それが「世界的に減少している」のだと、海洋生物学者や寒天メーカー、業界アナリストは口をそろえる。世界シェア約40%を占めるスペインの寒天メーカー、インドゥストリアス・ロコ社(Industrias Roko S.A.;アストゥリアス州ジャネラ)の副社長Pedro Sanchezは、「十分な量の海藻がないため、残念ながら製造量を減らしている状況です」と話す。 この不足は、「原料となる藻類が過剰に収穫されている」という環境上の懸念から数年前に施行された、ある貿易規制に端を発する。これが実
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