書きあぐねている人のための小説入門 スポンサード リンク ・書きあぐねている人のための小説入門 私は万年、小説家志望。いつ書くのだオマエは?ええ、そのうちそのうち、といいながら、日々は過ぎ、青年老い易く学成り難しといいますな、いいませんか、意味分かりませんか、そうですか、南無。 書きあぐねてるとはそういう自問自答状況のことに違いない。この本を手に取った動機である。 95年に「この人の閾」で芥川賞を、その後の作品で数々の文学賞に輝く小説家、保坂和志による小説作法の書。さすがに気鋭の小説家が書いただけあって、文句なしの一級品だと感じた一冊。作法論にも関わらず、感動した部分も少なくない。 冒頭の小説の本質を語る部分からまず引き込まれる。少し長めに引用してみる。 「 「小説とは何か?」を考えるとき、私は小学校時代の二人の同級生のことを思い出す。一人は四年のときのMさんで、社会科の授業で先生が「”昔