インフレ対策による景気悪化が懸念される米経済界だが、「あるところにはある」のがマネーだ。米アップルは大量の余剰資金を抱えており、2022年に自社株買いや配当などの株主還元で1000億ドル(約13兆1800億円)以上を投入したが、同年末に手元流動性が高い現預金や市場性証券を1650億ドル(約21兆7600億円)も保有している。そのため同社が大型買収に乗り出すのではないかとの観測が出ている。 アップルの豊富な手元資金に見合う買収先は? もっともアップルは(同社にとっては、だが)小口の買収案件にしか手を出していない...