句読点やカギ括弧、疑問符(?)、感嘆符(!)などの文字や数字以外の記号のことを「約物(やくもの)」といいます。文章の見た目の印象にも影響を与える約物。インパクトをもたせたり、余韻を残したり、1文字、2文字でも大きな効果を発揮する一方で、乱用すると文章の品位を落としてしまうことも。今回は、約物の使い方の基本と意識して使うべきポイントを解説します。 約物の種類と役割。役割どおりに使おう! 約物には、印刷用語でいうところの「記述記号」=句読点、区切り符、括弧類や「つなぎ符」=ダッシュ(―)やリーダ(…)などがあります。広義には、ハートマークや星マークなど記号、(^^)などの顔文字、絵文字、(涙)(笑)あるいはwなどのネットスラング的なものも含んで総称することもあります。 約物の表記と使い方のルールは、掲載する媒体や業界によっても異なります。メディアの表記方法が国語の教科書で習ったことと違うケース