ブックマーク / xtrend.nikkei.com (35)

  • 「No.1広告」摘発ラッシュ わずか2週間で12社 消費者庁が本腰

    消費者庁は2024年2月末から3月中旬のわずか2週間あまりの間に、12社の「No.1広告」について、景品表示法違反(優良誤認)に基づく措置命令を出した。消費者庁がNo.1広告に腰を入れて摘発に乗り出している。消費者庁は現在、No.1広告の実態調査に取り組み中。今秋にも調査結果を公表する。 購入・利用したこともない調査モニターにWebサイトのイメージを尋ねて「満足度No.1」をうたう、ずさんな調査・広告手法に消費者庁が動いた(画像:barks/stock.adobe.com) 「おすすめしたいダイエットサプリ No.1」「施術満足度No.1 痩身エステ」「カリキュラム充実度No.1」「おかげさまで5冠達成」――。 こうした表現で自社商品・サービスの人気や満足度でNo.1を連呼する、いわゆる「No.1広告」の摘発に、消費者庁が気で取り組み始めた。 2024年3月1日、消費者庁は、海外Wi-

    「No.1広告」摘発ラッシュ わずか2週間で12社 消費者庁が本腰
  • 「ソレイユの丘」に学ぶ公園のエンタメ性 来園者が2倍増の日も

    神奈川県横須賀市にある「長井海の手公園 ソレイユの丘(以下、ソレイユの丘)」が2023年4月のリニューアル後、来園者数が多い日で約2倍増になったことで注目されている。公園の整備・管理に民間の資金やノウハウを使う「Park-PFI制度」を活用した全国初の都市公園で、日比谷花壇(東京・港)が代表企業を務める「エリアマネジメント横須賀共同事業体」(全9社)がリニューアルに参加して運営している。22年と23年の4月を比較すると、1日の来園者数はリニューアル前に比べて平均でも1.6倍ほど増加した。その秘密は公園独自のエンターテインメント性にあった。 「長井海の手公園 ソレイユの丘」は、相模湾を見下ろせる小高い丘の上にあり、四季折々の自然が楽しめる。敷地面積は28.1ヘクタール。「ソレイユ」は、フランス語で太陽・ヒマワリの意味(写真提供/横須賀市) 三浦半島にあるソレイユの丘はもともと、南仏のプロヴァ

    「ソレイユの丘」に学ぶ公園のエンタメ性 来園者が2倍増の日も
  • 味の素冷食Twitter「冷凍ギョーザ張り付きフライパン騒動」一部始終

    水なし、油なしで簡単に羽根付きギョーザをつくれる。そんなうたい文句で爆発的なヒット商品として知られる味の素冷凍品(東京・中央)の冷凍ギョーザに、あるユーザーからTwitterで“物言い”がついた。焦げ付いた冷凍ギョーザがフライパンに残ってしまうというものだ。これに即座に反応した同社は、ブランドを毀損しかねないリスクをはらむ、極めて異例な対応を行った。張り付きフライパンを募集したのだ。なぜ決断できたのか、その一部始終を追った。 味の素冷凍品の公式Twitterが、1000個以上のフライパンが届いたことを発表すると、7万6000を超える「いいね!」(2023年7月4日時点)が付いた。後ろの段ボールすべてがフライパンの山だ 味の素冷凍品【公式】のTwitterアカウント(@ff_ajinomoto)は、ユーザーとのコミュニケーションツールとして2020年2月に開設され、ユニークな発信が多い

    味の素冷食Twitter「冷凍ギョーザ張り付きフライパン騒動」一部始終
  • シスター・クレア 疲れた人の心を癒やすために活動するVSister

    10月4日生まれ。現在24歳。2018年6月、バーチャルライバーグループ「にじさんじSEEDs」1期生として活動開始。バンダイナムコ音楽原作キャラクタープロジェクト『電音部』瀬戸海月の声優を担当。23年6月24~25日開催の『電音部 3rd LIVE -SOUL EVOLUTION-』に出演 ――VTuberの活動を始めた理由は? シスター・クレア 自分の人生の小さな目標の1つに、「自分の声を使って、人を癒やしたり役に立ったりしたい」という漠然とした思いがありました。そんななか、ネットサーフィンをしていたら、たまたま、にじさんじのオーディション募集を見掛けたんです。シスターとしてお仕事をしていたので自分の声を使ってお仕事をすることは全く考えていなかったのですが、VTuberの活動でなら私でも人のために何かできるかもしれないと思い、応募を決意しました。 ――人の役に立ちたいと思うようになった

    シスター・クレア 疲れた人の心を癒やすために活動するVSister
  • 「コストコ再販店」ブーム前夜 年会費0円、買い物の本当の損得度

    コストコから商品を仕入れて販売する業態の店が、この数年で存在感を増している。今後も増えると見られ、いわゆる「コストコ再販店」の人気に火が着くのは時間の問題だろう。では、果たしてその実態は? 積極的な多店舗展開を視野に入れる運営会社の1つが、今回初めて日経トレンディの取材に応じた。 米国から上陸して20年余。現在、コストコは週末を中心に、そこでしか買えない商品を求める客で大にぎわいだ。そうした人気商品などをコストコから仕入れて販売する業態の店が、この数年で存在感を増している。消費者サイドの旺盛な需要を受けて、今後の積極的な多店舗展開を視野に入れるところもあり、「コストコ再販店」ブームに火が付くのは時間の問題だろう。急成長を遂げるコストコ再販店の1つ、「E-COST(イーコスト)」を神奈川県と静岡県に計4店運営するココドット(神奈川県中井町)はこれまでメディアの取材を断り続けてきたが、沈黙を破

    「コストコ再販店」ブーム前夜 年会費0円、買い物の本当の損得度
  • アパホテルが広告事業でプールを黒字化 大手広告主が殺到の裏側

    「ポカリスエットプール」「ネスカフェプール」「味ぽんプール」「ビックリマンプール」……。誰もが知るブランド名を冠した屋外プールが、日各地にあるのはご存じだろうか。いずれも、ホテルチェーン「アパホテル」に設置されている。創業以来、51年連続で黒字経営を続けてきたアパグループ(東京・港)が、特に黒字化に苦戦したのが「アパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉」だ。中でも「屋外プール」は最後まで赤字だった。そこで発想を転換。プールをメディア化し、企業名を冠するという広告事業で黒字化に成功した。 「宿泊も赤字、レストランも赤字、テナントも赤字、コインパークも全部赤字」。アパグループの元谷拓専務は当時を振り返る。 2005年、アパグループは「幕張プリンスホテル」を西武鉄道から132億円で買収し、「アパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉 」とした。当時は、宿泊やレストランなど、あらゆる部門の収支が赤字だった

    アパホテルが広告事業でプールを黒字化 大手広告主が殺到の裏側
  • 「不快のデザイン展」が盛況 Switchのゲームが“苦い”わけ

    瞬時に緊張感を与える「緊急地震速報」、臭さで危険を伝える「都市ガス」、苦さで誤飲を防ぐ玩具――。「不快」を効果的にデザインすることで世の中の役に立っているコトやモノを紹介する企画展「世の中を良くする不快のデザイン展」が2023年3月24日にスタート。同年4月23日まで、日デザイン振興会が運営するデザインのコミュニケーションスペース「GOOD DESIGN Marunouchi」(東京・丸の内)で開催されている。1週間で2300人超、20代から70代まで幅広い世代が来場しているという。 世の中を良くするための不快が我々の身の回りにはたくさんあることを表現するために、展示会場内に街のジオラマを配置。ジオラマには番号が振られており、その番号と展示内容が対応している 「一般的に良いデザインは『使いやすく、分かりやすいこと』『見た目が美しく、洗練されているもの』『誰もが幸せになるもの』といった“快

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  • 米大型書店チェーンがまさかの大復活 アマゾン危機経て原点回帰

    何年も店舗を閉鎖し続けるなど、ある意味、音沙汰のなかった有名書店チェーンの米バーンズ・アンド・ノーブルが、2023年に、30店の新規出店計画と新しいイメージをひっさげ、カムバックを果たそうとしている。 大型書店チェーンをかつて展開していた米バーンズ・アンド・ノーブル(B&N)は、意外なニュースを発表して2022年を締めくくった。10年以上にわたって店舗を閉鎖し続けてきたが、23年は新店舗を30店デビューさせる計画だという。ジェームズ・ドーントCEO(最高経営責任者)は米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に対し、「我々は今、再び店舗をオープンし始めるだけの収益性と自信の両方を得た」と語っている。 そしてB&Nのブランドが今、久々に脚光を浴びて輝く瞬間を謳歌していることは否定しがたい。かつての“ビッグボックス(大型店)リテール”の全盛期に、文化的には悪役を果たした1社が、どうしたわけ

    米大型書店チェーンがまさかの大復活 アマゾン危機経て原点回帰
  • マーケターは軍事用語をいつまで使うのか? 顧客は標的ではない

    「標的」を意味する「ターゲット」、「キャンペーン」には「軍事行動」という意味があるなど、マーケティングで使われている言葉の中には軍事用語が非常に多い。広告の炎上やマーケティングに対する拒否反応が広がるなか、マーケターはこうした言葉を使い続けていていいのだろうか。産業能率大学経営学部でマーケティングや経営の授業を受け持つ小々馬敦教授と、電通デジタル(東京・港)執行役員の田中信哉氏が次世代のマーケティング用語について議論した。 小々馬敦氏(以下、小々馬) 「ターゲティング」とか「キャンペーン」とか、マーケティングでよく使っている言葉は軍事用語から生まれたものですよね。 田中信哉氏(以下、田中) 私たちがいるマーケティング業界では、クライアントに対してマーケティングプロセスを提案するにあたり、効能効果をロジカルに説明しなければならない場面があります。軍事用語を使ってしまっている背景として、そこが

    マーケターは軍事用語をいつまで使うのか? 顧客は標的ではない
  • ソニー「α」逆境からの突破劇の裏側 当初はプロに“門前払い”も

    フルサイズ一眼カメラでシェアトップを誇るソニーの「α」。市場をけん引する同ブランドだが、2006年のスタート当時は完全なる逆風下にあった。圧倒的2強が存在する一眼カメラ市場でいかにシェアを奪い、そしてプロカメラマンの心を捉えていったのか。その裏側を長らくαの企画に携わるキーパーソンに直撃した。 プロのスポーツカメラマンや報道カメラマンなどの間で、少しずつ利用者を増やしているソニーの「α」。スタート当時はプロに見向きもされない“劣等生”がなぜここまで愛されるようになったのか 2021年夏に開催された東京オリンピック・パラリンピック。選手たちの熱い戦いが繰り広げられる中、実は撮影席でもひそかに熱戦が繰り広げられていた。 スポーツ選手の一瞬を切り取るプロカメラマンの手元を見ると、ある異変が起きていることに気付く。プロ向けを含むハイエンド一眼カメラ市場は長らく、キヤノンとニコンの2強状態。五輪の撮

    ソニー「α」逆境からの突破劇の裏側 当初はプロに“門前払い”も
  • 「良いから買う」より「好きだから買う」時代、好意は買えるか?

    特に一般消費財において、購入意向と強い相関が認められる指標は何か。好意度である。当社トライバルメディアハウスが実施した数多くの調査でも、好意度が高ければ購入意向も高く、購入意向が高いブランドは好意度も高いという相関が認められている。書籍『売上の地図』より、売上を構成する20要素の1つに挙げた「好意」について解説する。 消費者に買ってもらえている商品は、最高の商品か、最安の商品か、最愛の商品かのいずれか、またはその混合だ。では、どの要素を強化することが賢明なのだろうか。 現代のマーケティング環境では、企業の技術格差は縮小し、消費者ニーズを十分満たせるようになった。機能的ベネフィットにおいてほとんどが最高商品・最高サービスなのである。 とはいえ、最安ポジションで戦うのは得策ではない。値引きの常態化は、常に価格が一番安い商品を購入する「最安顧客」を呼び込み、利益率の低下を招く。そして、「この商品

    「良いから買う」より「好きだから買う」時代、好意は買えるか?
  • 森永製菓、広告にアイマス起用 駅看板で見せるアイドルの実在感

    森永製菓は2022年2月のバレンタインデーに合わせ、バンダイナムコエンターテインメントのゲームアイドルマスター シャイニーカラーズ』とコラボレーション。ゲームに登場する「園田智代子」らアイドル5人を、同社のチョコレート「ダース」のブランドアンバサダーに起用した。 「『ダース』は2023年に発売から30周年を迎える。それに向け、より若い世代にアピールできる存在を起用したいと考えていた」――森永製菓マーケティング部菓子マーケティング部チョコレートカテゴリー担当の吉積優氏は、今回の「アイドルマスター」(アイマス)とのコラボレーションの理由をこう語る。 ダースは1993年に発売された森永製菓のチョコレート菓子だ。独自の製法でチョコレートにミルクを配合したことによるコクや口溶けの良さ、あらかじめひと口サイズに分かれているべやすさで発売当初から人気を集めた。チョコレートの購買層は一般に30~40

    森永製菓、広告にアイマス起用 駅看板で見せるアイドルの実在感
  • スシロー、くら寿司はなぜ強い すしチェーンをデータで徹底比較

    コロナ禍で打撃を受けた外業界だが、回転すしチェーンはいち早く回復に向かった業界だ。回転すし業界の市場シェア、1店舗当たり売上高、利用客の評価、他の外とのコスト構造の違いなど、ビジュアル資料を基に業界を読み解いていく。 2021年12月1日の水曜午後3時、取材を終えた記者は遅めのランチを取ろうと、回転すしチェーン「スシロー」に向かいがてら、スシローアプリを立ち上げ「来店予約」をタップ。ところが午後3時台というアイドルタイムにもかかわらず予約で満席だ。アプリトップページに戻ると、「平日15時~、黄皿100円(税込100円)が禁断の90円(税込99円)! 12月10日(金)まで」の告知バナーが目に飛び込んできた(※都心型店舗は税込132円が同119円)。 <前回(第1回)はこちら> この日は断念して2日後、渋谷での取材帰りに立ち寄ると決めて前もってアプリで渋谷駅前店に予約を入れた。21年6月

    スシロー、くら寿司はなぜ強い すしチェーンをデータで徹底比較
  • Z世代は「0.5手間」好き? Instagram保存数で見る新流行

    コロナ禍でZ世代のトレンドにも変化が出てきている。そう語るのは、Z世代の支持を集めるSNSメディア「Sucle」を展開するFinT代表の大槻祐依氏だ。今回は、Instagramの保存数から見えたトレンドを同氏が解説する。話題を集める「0.5手間」の体験型アクティビティーとは? 長引くコロナ禍で、若者の休日の過ごし方も変わらざるを得ない状況が続いています。非現実を楽しむものとして、コロナ禍前には旅行や自分の好きなアーティスト・アイドルのコンサートに行く若者が多かったのですが、今は「梅酒作り」「ファブリックミストの調合」など、手ぶらで体験施設を訪れて、ちょっとした労力をかけてモノづくりを楽しむ「0.5手間」の体験型アクティビティーが人気を集めているようです。 今回は、10~20代を中心に、4つのアカウントで累計70万人以上のフォロワーを抱える女性向けメディア「Sucle」のメインアカウント「@

    Z世代は「0.5手間」好き? Instagram保存数で見る新流行
  • 「月5000円で乗り放題」の成果は? 交通サブスク、データ初公開

    「月5000円乗り放題」という異色のプランを打ち出したWILLER(ウィラー、大阪市)のオンデマンド乗り合い交通「mobi(モビ)」。サブスクリプションモデルは、利用者の移動を促進できるのか。メディア初公開のデータを基に検証する。 WILLERが2021年6月30日から京都府京丹後市で、7月1日から東京都渋谷区で始めた「mobi(モビ)」は、およそ2キロメートル圏内の“ラストワンマイル”を快適に移動できるオンデマンド乗り合い交通サービスだ。専用のmobiアプリから呼び出せば平均10分で車両が到着し、同じ方向に行く他の乗客をピックアップしながら、目的地近くのバーチャルストップ(仮想停留所)まで送り届けてくれる。 <前回(第6回)はこちら> mobiは個人の会員が月額5000円(税込み)のサブスクリプションモデルだ(キャンペーンで当初14日間は無料、その後30日間は3000円)。同居家族6人

    「月5000円で乗り放題」の成果は? 交通サブスク、データ初公開
  • 基礎から分かる「メタバース」 新バーチャル経済圏の覇者は?

    政策投資銀行(DBJ)産業調査部が、産業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を読み解く連載。今回は、インターネット上でアバターなどを介して参加者同士の交流が可能な「メタバース(仮想空間)」のトレンドを解説する。ゲームの世界だけではなく、ビジネスのコミュニケーションにも波及する、そのインパクトとは。 「メタバース」という概念が注目を集めている。この概念は、SF作家ニール・スティーブンソンによる1992年の小説『Snow Crash』で登場するインターネット上の仮想空間がルーツといわれている。この小説では専用の機器を着用し、オンライン上でアバターを操ることにより現実世界と同じように生活体験をする様子が描かれた。 また、21年公開の映画『竜とそばかすの姫』がヒットしている細田守監督が手掛けた『サマーウォーズ』(09年公開)でも、「OZ」というインターネット上の仮想世界が登場する。OZで

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  • 空飛ぶクルマより現実的? 「自走式ロープウエー」という新発想

    次世代交通サービスといえば、自動運転タクシーや空飛ぶクルマが思い浮かぶ。だが実は、「都市型ロープウエー」という新たな選択肢も急浮上している。2018年設立のスタートアップ、Zip Infrastructure(ジップ・インフラストラクチャー、東京・荒川)は、世界初となる自走式の都市型ロープウエーの実装を目指す。都市交通の近未来をどう変えようとしているのか。 Zip Infrastructureが開発している自走式ロープウエー「Zippar(ジッパー)」のイメージ。都市部の道路の渋滞解消に役立つ新たな交通機関として実装を目指す 深刻な渋滞や、それに起因する環境問題など、人口集中が進む都市が抱える課題の解決策として、電動垂直離着陸機(eVTOL)のような「空飛ぶクルマ」が脚光を浴びている。しかし、空飛ぶクルマが技術的な問題をクリアして実用化されたとしても、すぐさま人口密集エリアの上空で縦横無尽

    空飛ぶクルマより現実的? 「自走式ロープウエー」という新発想
  • 3万人調査で判明 価値観変えたコロナ禍、Z世代女性は堅実志向に

    新型コロナウイルス感染症の拡大は、人々の価値観や消費行動、嗜好にどんな影響を与えただろうか。約3万2000人に対する調査結果を基にした特集企画。コロナ禍において価値観の変化が特に大きい若年層を中心に、変わりつつあるリアルな消費者像に迫る。第1回はZ世代に当たる女性10代、20代を見ていく。 マクロミル ブランドデータバンクが約3万2000人を対象に実施した最新の調査結果(2020年6月)と、前回の調査結果(19年12月)を比較。新型コロナウイルス感染症の拡大以前と以後で変化した、人々の価値観や消費行動、嗜好を分析した。 最初に、「消費価値観」「パーソナリティー価値観」「購買行動価値観」「生き方価値観」の4つに分類した価値観に関する78の項目について、「当てはまるかどうか」を尋ねた調査結果に着目。価値観とは、「次から次へと欲しいものが出てきて困る」「ブランドものを持つのが好きだ」「メーカーや

    3万人調査で判明 価値観変えたコロナ禍、Z世代女性は堅実志向に
  • 日本の消費を変える「Loop」ついに始動 大手22社参加の衝撃

    【4位】「Loop」 サステナブルプロジェクト始動 大手企業が続々参加。「ぜひ使いたい」容器が企業への愛着を生む 紙ストロー、マイボトル、植物肉バーガー……。国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)の重要性が叫ばれるが、大半の人の音は「エコは大切だし実践したいが正直、ちょっと面倒」というもの。そんな日人消費者をサステナブル消費へと向かわせる一大プロジェクトが2021年に始動する。 それが3月にスタートする「Loop(ループ)」だ。アース製薬、味の素、江崎グリコ、エステー、大塚製薬、キッコーマン、キヤノン、キリンビール、資生堂、P&Gジャパン、ユニ・チャームといった大手消費財メーカーやスーパーなど22社が大同団結する。取り組むのは、容器のリユースだ。 仕掛け人は、米国のスタートアップ企業テラサイクル。商品の入った容器を企業の財産と再定義し、使い終わったらメーカーに返却してもらい、これを

    日本の消費を変える「Loop」ついに始動 大手22社参加の衝撃
  • オンライン副業が21年に大ブームか 大手人材が地方企業で大活躍

    【3位】「ビヨンド副業」 ダブルワーク・ダブル地方 遠隔作業と“月イチ出張”でキャリアアップにもなる地方副業副業解禁」から3年。大手企業の解禁も広がり、2020年7月にヤフーが行った副業人材の募集には、100人強を想定していた枠に4500人以上が集まったという。副業は空いた時間の小遣い稼ぎから、高いスキルと経験を持った人の新しいワークスタイルとして認識されるようになってきた。 そして21年、こうした副業格的に広がる「元年」を迎える。キーワードは「地方」と「オンライン」。物理的な距離や心理的ハードルを越える、新しい形の“ビヨンド副業”として花開く。 週に数回、遠隔で仕事をして、月1度は副業先の企業に足を運ぶ――。飛躍の予感が漂うのが、首都圏の大手企業で働くビジネスパーソンと地方中小企業が契約する副業だ。主なマッチングプラットフォームには、「JOINS」(JOINS)や「Skill S

    オンライン副業が21年に大ブームか 大手人材が地方企業で大活躍