障害のある子供を育てる母親が悩みを語り合い、情報交換する会が昨年3月から月1回、県内で開かれている。障害児の母の会「KissA-きっさ-」。子供の行動が理解できなかったり、相談先が分からなかったり。そんな悩みに互いに寄り添い、ポジティブに生きるヒントをくれる。 ◆ストレス解消に KissAの生みの親は、障害を抱える息子を育てる、介護・リハビリ商品開発会社社長、栗本薫さん(42)=大和高田市。中学1年の長男(12)は2歳のときに自閉症、5歳のときには重度知的障害と診断された。 栗本さんは長男が3歳のときに通っていた児童福祉施設で、同じように障害児を育てる母親たちと知り合った。「うちの子すぐ壁たたくけど、どうしたらいい?」「おねしょが止まらないの」。施設では週1回、母親同士が語らう場が用意され、悩みを気軽に話すことができた。「障害児を育てるというと暗いイメージをもたれがちだけど、そこは明るい雰