政府が成長戦略の中心に位置づける「女性の活躍」だが、働くママたちにとって仕事と育児の両立の壁となるのが子供の急な病気や発熱だ。共働きの核家族で子育てするケースが増え、「病児保育」のニーズが高まるなか、大阪市が9月、政令指定市で初めて事業者が保育スタッフを病児の自宅に派遣してケアする「訪問型病児保育」に一部の区で乗り出す。ただ同様のサービスは同市淀川区では公募区長の独自施策として導入しており、市の制度と料金や使い勝手などを競う。果たして働くママはどちらを選ぶのだろうか-。(石川有紀) 訪問型導入の背景 「病気の子供を預かってほしいというニーズは高い。誰でも必要なときに使える制度にしたい」 訪問型病児保育の事業を進める大阪市子育て支援部の三谷真彦管理課長は、こう説明する。 訪問型は、市が委託した事業者が保育スタッフを病児の自宅に派遣してケアするサービス。7月の説明会にはベビーシッター会社など7