高齢者のデジタルデバイドの原因について、大きく三つの指摘がありました。 一つめは、操作方法の難しさと学習機会の不足。端末の種類や技術がどんどん変わり、ソフトウエアも新しく更新されるので追いつくのが大変です。教える方も、何を教えるべきか、迷いがあります。 二つめは価格です。年金生活者には、通信料や端末代、ソフトウエア代が、月に数万円近くなるのは高すぎます。水道料金や電気料金と比べると、割高なのは明らかです。 三つめはデジタルを使ってどのようなメリットを得るのかについてのばらつきです。税申告や写真の整理加工から、親しい人とのメールなど、単なる情報収集だけではなく、より自らの興味に根ざした目的があれば、意欲がわくようですが、単なる情報収集ではハードルが高くなります。 操作方法について、大塚哲郎さんは、父親に操作方法を教えたのに、運動機能の低下からダブルクリックしたつもりがシングルクリックになって