家計の担い手が認知症になると、休職や退職につながることが多く、それまでと同じ収入を得るのは難しくなる。住宅ローンや教育費を抱える現役世代にとって影響が大きい。 「夫が普通に働き続け、退職金の一部で家のローンの残額を減らして……」。東京都の女性(59)が思い描いた将来は、公務員だった夫(61)が2008年に54歳で若年認知症と診断されたことで白紙になった。 夫は電話応対の失敗や書類の提出忘れが続き、診断を機に休職した。子ども2人は大学生と専門学校生で学費がかかる時期。その10年前に一戸建てを購入して25年ローンを組み約3千万円の返済も残っていた。 休職中も数カ月は給与が全額出たが、その後は減額され、傷病手当金を受けた。夫は56歳で退職、障害年金を受給した。公務員で共済組合に加入していたため、当初は障害年金が2級で月18万数千円、後に1級になり月24万円ほどを受け取ることができた。介護保険の利
朝日新聞デジタルアンケートに、2回合わせて3千近い回答が寄せられました。メールや手紙でも100を超える意見や提案が届きました。自らもシングルマザーで、ひとり親家庭を支援する民間団体の代表、徳丸ゆき子さんに話を聞きました。子どもの貧困を減らすため、私たちはどう次の一歩を踏み出せばいいのでしょうか。 大阪子どもの貧困アクショングループ(CPAO)代表・徳丸ゆき子さん おととし設立したCPAO(シーパオ)では昨年にかけ、大阪のシングルマザー100人に聞き取り調査をしました。様々な事情でしんどい状況におかれている母親を見つけ、支援につなげる。親子まるごとサポートしないと子どもは救えません。 生い立ちを聞くと、困窮している多くの母親は、自分が子どものころから暴力や貧困と隣り合わせにいました。家にいられず、寂しくて結婚して、パートナーから暴力を受けるケースも多い。働きづめで子どもと向き合う時間が限られ
男性シニアのおひとりさまが急増している。そして今後、結婚歴のない非婚シングルが増える(※イメージ) 男性シニアのおひとりさまが急増している。そして今後、結婚歴のない非婚シングルが増える。国立社会保障・人口問題研究所の人口統計資料集(2015年版)では、1920年代から1~2%ぐらいで推移していた男性の生涯未婚率(50歳で一度も結婚していない割合)が、85年以降徐々に高まり、2000年には約12.6%、05年には16%にもなった。ライフスタイルも多様化しているが、そこにはリスクが潜んでいるようだ。 こうした男性のおひとりさまの実情について、単身高齢者の入院時の身元保証や生活サポートなどを請け負う、東京シルバーライフ協会の田口克彦さんは、こんな印象を持つ。 「おひとりの男性もさまざまですね。ただ、結婚歴がある・なしにかかわらず、事業を起こした人、企業である程度の役職まで昇進した人は、単身でもし
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