自分の住む関東は兼業農家が多いためか、まとまって休みの取れる5月のゴールデンウィーク辺りに田植えをする姿を見ることが多い気がします。稲は南方原産の植物なので15度以下の環境では生育せず、10度も下回ると全て不稔となってしまいます。列島を浅紅色に染める桜前線が春に北上していくのと同様に、国内では沖縄から九州と暖かい南側より田植えの時期が始まり、冬の間は茶色だった田んぼを緑色へと変えていきます。 夏の盛りの頃は、苗の根っこが地につくと中干し(田んぼの水抜き)をおこない、稲自らが深く根を張り巡らせて栄養分を求めさせることにより美味しいお米へと成長する時期です。また、雑草との戦いである草刈りの季節でもあり、炎天下の夏の太陽のもとでの重労働が待っている時期でもあります。 国内で稲作がなされている最南端は西表島・南風見地区。その反対に最も北側にある田圃は北海道遠別町清川地区と、ほぼ国内の全土で現在は水
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