schoolleaderのブックマーク (56)

  • 積極的な情報発信のススメ  ~小さな負担が大きな負担を軽減する~ - 次代を担うみなさんへ  

    積極的な情報発信のススメ ~小さな負担が大きな負担を軽減する~ 「学校の経営資源はヒト、モノ、カネである。」と言われてきました。管理職にはそれらをどのように有効に管理運営するのかが問われてきました。最近の学校経営に関する資料では、その3つに加え「情報」も学校の重要な経営資源だとするものが多く見られるようになりました。(「情報」以外にも「時間」「知的資源」「ネットワーク」などをあげているものもあります) 学校が有する資源の中で、モノやカネには限りがありますが、ヒトや情報には大きな発展の可能性があると考えられます。 特に、保護者から信頼される学校づくり、地域とともにある学校づくりには、学校からの情報発信は大変重要な役割を果たします。何よりも、その学校に通う子どもたちにとって、学校からの情報発信は、学校に対する関心や認識を高め、所属意識や自己有用感を育てることにつながります。 数年前、生徒指導困

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  • 凡事徹底 ~あたりまえ10か条~ - 次代を担うみなさんへ  

    凡事徹底 ~あたりまえ10か条~ ①「思いやり 人の気持ちを考える」のがあたりまえ ②「あいさつは 自ら先にする」のがあたりまえ ③「授業は 真剣に受ける」のがあたりまえ ④「自分も人も公共物も 大切にする」のがあたりまえ ⑤「人の話は 目と耳と心で聴く」のがあたりまえ ⑥「清掃・給 みんなでやる」のがあたりまえ ⑦「決まりごと 守って生活する」のがあたりまえ ⑧「身だしなみ ととのえる」のがあたりまえ ⑨「いじめ・暴力・悪口陰口 しない許さない」のがあたりまえ ⑩「生活は 時間をまもる」のがあたりまえ にほんブログ村

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  • ピンクシャツデー - 次代を担うみなさんへ  

    【ピンクシャツデー】 皆さんは「ピンクシャツデー」をご存知ですか? カナダから始まった「いじめ」に反対する運動です。日での認知はまだまだこれからのようですが、少しずつ広がりを見せています。 日ピンクシャツデー公式HPには次のような説明があります。「ピンクシャツデーとは、ピンク色のシャツを着たり、ピンク色のものを身につけたりすることで、『いじめ反対』の意思表示をする日です。現在では、カナダばかりでなく数十ヵ国もの国や地域に広まり、世界的キャンペーンとなっています。」(以下、同HPより) きっかけは、2007年カナダで、ハイスクールに通う9年生(日の中学3年生)の男子生徒がピンク色のポロシャツを着て登校したことで「いじめ」を受けたことでした。それを知った2人の上級生が、「いじめなんて、もう、うんざりだ!」「アクションを起こそう!」と考え、「明日、一緒に学校でピンク色のシャツを着よう」と、

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  • 生き方を考える(人生の通過点③) ~進路指導・キャリア教育の大切さ~ - 次代を担うみなさんへ  

    生き方を考える(人生の通過点③) ~進路指導・キャリア教育の大切さ~ 進路番の時期を迎えました。先日、たまたま街中で出会った顔見知りの中学3年生から「今日は私立高校の発表に行ってきました。合格していました」と報告され、とても嬉しい気持ちになりました。今後の高校入試での健闘と、中学校卒業後の成長が楽しみです。 進路指導は、子どもたち一人一人の将来に関わるものです。学校が行っている様々な取組の中で最も重要な取組だといっても過言でなないと思います。子どもたちの進路指導に直接関わる先生だけでなく、全ての教職員の力を、その学校の総力を結集して取り組むものだと思っています。 進路指導を進める上で、指導する側が大切にしなければならにことがあります。それは、高校等に「入る(進学させる)ことだけを目的とした指導」をするのではなく、「将来どのように生きていくのか」ということを視野に入れた一人一人に寄り添った

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  • 人生の目的と目標(人生の通過点②) - 次代を担うみなさんへ  

    子どもたちや保護者によくしてきた話です。 サッカー女子日本代表のなでしこジャパンが、2011年のワールドカップで金メダル(世界一)を獲得した時、取材に対して「ワールドカップの優勝は単に通過点(目標)で、真の目的は日の女子サッカーをメジャーなスポーツにしたいんです」とコメントしていました。 iPS細胞の開発に成功し、ノーベル医学生理学賞を受賞した山中教授は「iPS細胞への挑戦は、多くの難病に苦しむ患者を救うためである」と述べていました。この場合、iPS細胞の実用化は、通過点(目標)であり最終的なゴール(目的)は「患者の救済」ということになります。 例えば、中学校卒業後の進路を考えるとき、自分の人生の目的と目標について考えてほしいのです。高校等への進学は通過点(目標)でありゴール(目的)ではありません。合格すれば人生が成功すると決まったわけではないのです。また、反対もしかり。 中学生なりに自

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  • 持続可能は働き方を! - 次代を担うみなさんへ  

    持続可能は働き方を! 〇学校現場では、 「ふと気づくと、日中一回もトイレに行かなかった」 「電話しなければならないのに忘れてしまった」 「空きの時間は生徒指導のために今日もつぶれてしまった」 「授業準備と学級通信は、休日や家での仕事」 「子どものノートにコメントを書けずにスタンプだけで済ませてしまった」 等々ということが日常茶飯事です。年々、学校現場がどんどん忙しくなっています。 〇経験を積むに従い自分の仕事(学級や授業等)だけの状況から、学年・学校全体に 関わる仕事や外部とのやり取り、加えて後進の指導や支援などにも求められるようになっていきます。 〇仕事の処理も早くなり、広がる守備範囲にも対応できるだけの力もついていきます。 心身ともにタフになり多少の無理も利くようになってきます。同時に、忙しさは飛躍的に増していく状況が続いていくことになります。 〇今までの学校は、 「先輩たちも同じよう

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  • 校長の自戒(4) - 次代を担うみなさんへ  

    校長の自戒(4) ⑥「挑戦して失敗するのか、挑戦することに失敗するのか」 ワクワクドキドキする挑戦を大事にする。挑戦しようとする人を皆で応援・支援する文化を尊重する。全員で達成の喜びを分かち合い、成果を共有していくことのできる教職員集団を目指す。 前年踏襲の既定路線を継続していくだけの学校経営より、児童生徒が向上し、学校がよりよくなっていくための新たな挑戦を大切にする。何の為か誰の為かを問い、負担に対する効果を検討し、当に必要な仕事なのかを見極めながら、やらない失敗より、失敗しながらも修正しながら挑戦していく学校づくりを進める。同時に、これまでの当たり前を見直し、スクラップビルドを実践していく。 ⑦成功は子ども達・教職員のもの スポーツの世界でも優れた指導者の多くが、「勝ったら選手のお陰、負けたら指導者の責任」という姿勢をもっている。学校内で素晴らしことが起きたなら、それは、子ども達や準

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  • 校長の自戒(3) - 次代を担うみなさんへ  

    校長の自戒(3) ⑤「和して同ぜず」(「和」は大切にするが仲良しこよしにはならない・異なる意見も大切にする) 教職員の中には、常に反対する人やうるさく意見を言う人がいるもの。自分の思い通りの学校経営を目指すために、自分の意見に逆らわず賛同する人ばかりで身の回りを固めてしまうことは学校全体にとって危険な行為となります。校長個人には快適な学校経営推進ができると感じるかもしれませんが、組織の弱体化を招くとても危険な面があります。異質の考え方や意見を持つ人はどこの社会にも存在するものです。そのような存在の中に、組織を強化し向上させていくポイントやヒントがある場合が多いものです。 多様な考え方や意見も包容しながら、全員が協調して頑張ることのできる組織こそ当の強さとしなやかさをもった組織なのではないでしょうか。 特に、校長を補佐する教頭や学年主任などには、校長の言うことをただ聞くだけでなく、校長に対

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  • 校長の自戒(2) - 次代を担うみなさんへ  

    ④「人を残す」のが校長の一番の仕事 「名誉を残そうとするのは下。仕事を残そうとするのは中。人を残すのが上。」 校長に着任すると、在任中に自分の力で成果(手柄)をあげたいという要求が起きてくる。これは自然なことであり学校を向上させていく力にもなる。大切なのは、それは誰のために(目的)、どのようにして(方策)、どのような道筋で進めていくか(実行・推進)です。 冷静な判断を行っていくには、個人的な名誉や力を証明するための思いを排除する必要があります。自分のために結果を急いでしまうと、働く教職員の意欲が低下してしまう恐れがあります。例え結果を出すことができても、校長が替わるとその成果が一過性のものとして失われていくだけでなく、弊害が残る危険性もあります。 「仕事」が残れば、その成果(方策や実行・推進経験)が学校に継続して残っていくことにつながります。さらに、仕事での経験を通じて「人」(教職員)が育

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  • 教師の存在 - 次代を担うみなさんへ  

    教師の存在 ○子どもにとって、「最大の教育環境は教師である」と言われます。 ・優しさや温かさを持った先生の下では、子どもたちも優しさや温かさを大切にするものです。 ・分け隔てをすることなく一人一人を大切にすることのできる先生の下では、子どもたちの中に自然と人権意識が育っていくものです。 ・先生の好奇心や探求心は、子どもたちの好奇心や探求心に火をつけます。 ・先生の情熱や前向きさ等といった人としての「熱」が、子どもたちの心に伝わっていくと、情熱や意欲等を注ぐもの、将来への夢や希望を子どもたちも探し求めるようになっていきます。 ・教師の人格的な向上の原動力は、子どもへの思いやりある眼差しや一人一人を理解力しようとする真摯な姿勢です。 ○教師をしている限り、楽なことより大変なこと、忙しい日々も沢山あります。辛い時もあり苦しい時も多い。心傷つくときもあるかもれない…でも、子どもたちの前では、心に春

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  • 危機を救い向上していく厚みのある組織 ~重なり合う人間関係づくりを大切に~ - 次代を担うみなさんへ  

    ◆ある出来事 県公立高校入試前々日の土曜日「子どもが受験票をなくした。どうしたらよいか」という保護者からの電話が学校に入りました。部活動指導に来ていて、たまたまこのような電話を受けたとき、皆さんならどのような対応をしますか? 「担任に連絡する」それだけで終わらせて良いでしょうか? これは実際にあった出来事です。電話に対応した先生は、不安に満ちた保護者の様子から、周囲に聞こえるような声でゆっくりと復唱しながら話しをしました。それにより周囲にいた先生方も事の次第を知り、メモを取る先生がいたり、対応を考えたりして、迅速に連動して動くことができました。 ◆その後 一人の先生が担任の所在を確認して連絡をする一方、他の先生が入試要項と県教育局のホームページを開き情報収集を始めました。他の人は該当クラスの机とロッカー等を確認しに行きました。結果、生徒の机の中から発見され事なきを得たのです。保護者に折り返

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  • 安定して向上していく学校づくりを目指して(成功循環モデル) - 次代を担うみなさんへ  

    (1)守りから攻めの学校運営 苦情が多い、トラブルが続けて起こる、心を病む教職員が次々に出てしまう…そんな危機的な状況にしたくない。穏やかな心で来の教育活動に日々力を尽くすことができるようにしたいものだ。これは学校教育に関わる者全ての共通の願いだと思います。安定して向上していく学校づくりを目指すことは、これらの課題解決に即効性があるとは言えないかもしれませんが、時間をかけて好循環を生み出していくことで、働きがいのある学校づくりとなり、結果、多くの成果を生み出すことが可能となり、子どもたちからも、保護者・地域からも信頼される学校となっていくものと思います。 (2)成功循環モデル よりよい結果を出したいと思ったら、よりよい関係づくりを大切にする。それが、ダニエル・キムの提唱した組織の「成功循環モデル」です。 このモデルでは、成功する組織となっていくためには結果の質を求める前に、関係の質を高め

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  • 「生徒指導は面倒臭くて時間がかかるもの」① - 次代を担うみなさんへ  

    「父ちゃんの愛情弁当」より *弁当持参が当たり前だった頃の大阪。毎日昼休みに息子のお弁当を届けにくる父子家庭のお父さんの話。短縮授業になったことを知らなかった父親が、職員室に怒鳴り込んでくる…。 《Cのお父さんは、毎日昼休みに、校門までCに弁当を渡しに来られます。その日も、Cは校門前でいつものようにお父さんを待っていました。お父さんが学校に着いたとき、いつもは誰もいない校庭で、沢山の生徒たちが遊んでいました。 「なんでみんなもう遊んでんねん?」「きょうは短縮や。あの子らは、もうべ終わってん」その日は短縮授業のために、昼時間がいつもより20分早くなっていたのです。「ほんなら、おまえだけ飯をお預けやったんか。先生は、短縮やとなんで教えてくれへんかったんや!」 お父さんの怒りは、そのまま職員室に持ち込まれました。「俺の子どもを飢え死にさせる気か!」「学校の時間をコロコロ変えたら、親は分からん

    「生徒指導は面倒臭くて時間がかかるもの」① - 次代を担うみなさんへ  
  • 子育てについて - 次代を担うみなさんへ  

    子育てについて 一歳ほどになり、ようやく歩けるようになった子どもが転んだとき、あなたらならどうしますか? 抱きかかえて立たせる行為は、大人としての当然の優しさです。一方、自分で立ち上がるのを見守るという優しさもあります。転ぶ度に大人が立ち上がらせていると、自分で立ち上がろうとする力を育てることができず、大切な成長の機会を失うことになります。 これは学校生活の中でも同様のことが沢山あります。子どもたちには、将来、予測不能の沢山の困難が待ち受ける社会に出ていく時がやってきます。学校教育を通して、自立した大人として逞しく生きていく力を身に付けてさせていく意識が大人(教職員、保護者など)の側に求められます。 集団で生活していく上では、仲間と協力したり苦しいことを乗り越えていこうとする力が必要になります。時には、対人関係に悩んだり苦しい経験をしたりすることになります。そんな困難の一つ一つを大人が取り

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  • 向上する学級(学校)と荒れる学級(学校) - 次代を担うみなさんへ  

    「学び続ける者のみ、教える資格がある」と言われます。教師になることは、ゴールではなくスタートです。管理職も一緒。管理職になることはゴールではありません。どちらも人を教え育てる者として、成長を求め歩み続けていくことが求められます。 【向上する学級と荒れる学級】 ○同じ言葉で同じ指導をしているのに、信頼されていく先生と反感を買う先生がいる。力のある先生は、指導するほど信頼されていく。一方で、指導するほど子どもたちや保護者の心が離れていく先生がいる。 ○経験を積んでいけば、不満を募らせている子どもに対して、強い指導で従わせ表面化させないこともできる。果たして、それは教師としての正しい成長の道なのだろうか。 ○蓄積されていった子どもたちのマイナスの感情は、違う場面(次の学年や他の先生の前)で、より強化された形で顕在化していく可能性が高い。 【指導の善し悪しの分岐点】 ○指導スキルを身につけていくこ

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  • 柔道を通して学んだこと(3) - 次代を担うみなさんへ  

    柔道を通して学んだこと(3) 学級経営、学年経営、学校経営…どの職場においても、またどのような立場にあっても、常に柔道で学んできたことが自分を支え、進むべき方向を示してくれました。管理職として目指したのも、柔道で学んだことを学校づくりに生かしていくことでした。「全員柔道」は、自分が一番こだわり続け、大切にしてきた考え方です。 【全員柔道】 〇戦う時は一人、だからこそ一人はみんなのために、みんなは一人のために「全員で戦う」という思いをもてるチームこそ強くなる。 〇レギュラー(正選手)も補欠(控え選手)も、上級生も下級生も、強い生徒も弱い生徒も、それぞれが役割をもち、全ての生徒が心を一つにできるような状況や経験を大切にする。 〇多様性を重視する。例えば右組左組(右利き・左利き)が混在していた方が強いチームになる。同様に、長男タイプや次男タイプ、慎重な生徒や攻撃的な生徒など、様々な個性があってこ

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  • 柔道を通して学んだこと(2) - 次代を担うみなさんへ  

    勝利して素晴らしい結果を残すことより、悔しい思いや辛い思いをすることの方が多いものです。何度挫折しても立ち上がり、前に進み続けることに価値があります。強さも、弱さを受け入れてこそ、当の強さを身につけられます。柔道を通して学んだことは、人生を支え導く大きな力となります。 5 強さにも色々ある ~「失敗は、あきらめない者にとってのみ成功への道標(みちしるべ)となる」~ 柔道では「柔能制剛(柔よく剛を制す)」という言葉がよく使われます。「強さ」と「脆さ・弱さ」は背中合わせです。例えば、樹木でも欅(ケヤキ)のような強度の強い木でも強風で途中から折れてしまうことがあります。一方、柳(ヤナギ)のようなしなやかな強さをもつ木もあります。人として強くなるということを幅広く捉えることができ、身に付けていくことができれば、逆境に負けない、肝心なところで力を発揮できるよう成長していけます。 強い心とは、相手を

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  • 「心を育てる」ということについて - 次代を担うみなさんへ  

    教育とは「教えること」+「育てること」です。子どもの成長を考える時、「心を育てる」ことについても、着目していくことが必要です。 勉強やスポーツとともに、それを生かすことのできる心を身につけていくことで、未来を担う存在として逞しく育っていくのだと思います。学力や体力とともに、心を育てるという意識こそ、子ども達の成長に関わる者としての重視な視点になるのです。 どのように心を鍛えるのか? 当然、努力や鍛錬も大切です。しかし、その子の性格や成長に合った配慮をしなければ、大人の働きかけも、子どもの成長を妨げ、時には傷つけることにもなります。特に注意しなければならないのは、自らが厳しい練習を重ね、鍛えてきた経験のある大人ほど、自分がやってきた方法論を唯一絶対と考え、子どもに同様の経験を一方的に押しつける傾向があるということです。 次の逸話は、心の成長を考えるときのヒントとなるものです。 かつて、川口市

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  • 「やる気」について(2) - 次代を担うみなさんへ  

    かつて心理学者たちが「やる気」に関する実験をしたそうです。それは、問題を解けた人に報酬を与える約束をするというものです。 実験の結果、報酬を与えることによって問題を解決する能力は向上するどころか、むしろ低下してしまうという結果になりました。心理学的には「予告された報酬は、人間の創造的な問題解決能力を著しく棄損すること」がわかっているそうです。 これらのことから「結果がでたら○○を買ってあげる」というような子どもの「やる気」の引き出し方は、正しくないというだけでなく、弊害でさえあると言えそうです。 「やる気」を引き出すためには、その子の取り組む姿を温かく見守り、工夫したことや頑張ったことなど小さな変化を肯定的に捉えて、認め伸ばしていくということの積み重ねが必要なのです。言い換えれば、愛情ある手間と時間をかけた丁寧な指導こそ近道のようです。 「ちゃんとやらないと○○させる」というような脅迫的な

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  • お掃除の天使たち~奇跡の7分間~ - 次代を担うみなさんへ  

    お掃除の天使たち~奇跡の7分間~ 修学旅行の時の往復で利用する新幹線。東海道新幹線以外にも、東北、上越、山陽など多くの新幹線があります。その高い高速性や安全性は、日が世界に誇る技術となっています。 海外からも注目される人たち その新幹線を掃除の面から支える方々がいます。新幹線が東京駅に到着して、乗客が降りてから次に出発するまでの時間、ゴミ拾いから棚上の確認、床掃除や窓やテーブルの拭き掃除、座席カバーの交換、トイレの掃除、イスの回転など様々な作業を実に手際よく行っています。この仕事ぶりがまさに「神業」だとして、世界中のメディアでも紹介されました。ネット上にも“奇跡の7分間”として紹介されています。海外からの視察や研修も多く、アメリカのハーバード大学ビジネススクールでは教材にもなっているそうです。 かつては意識の低い職場だった かつては、決して人気のある仕事でもなく、注目もされていませんでし

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