まあどうでもいいといえばいいのだけれど、日経金融でややミスリードと思われる記載があったのでちょっとフォローしておきたい。 ポジション欄の滝田編集委員「市場関係者は年11%というシティの資金調達コストの高さに息をのんだ。そこまでしてというのが率直な感想だろう。」 スクランブル欄の小平編集委員「ADIA向けの出資証券は年利11%と、米国の投資適格債並みの水準。」 基本的な仕組みとして、完全にスキームは公開されていないものの、2010年3月から2011年9月までの間に31.83ドルから37.24ドルのレンジ内でシティの普通株に「転換される」(「転換する権利がある」、ではない)証券である。この点についてはRBSをはじめいくつかの証券会社からも分析がでているが、いずれにしても約4年後には株になる証券である。すなわちこの証券はFixed IncomeではなくEquityであるということだ。構造的には4