[以下は Gianni Vattimo, La fine della modernità, Milano:Garzanti Editore 1985.に収録された第8論文の英訳・独訳からの重訳] 1 われわれが「解釈学的存在論」と呼ぶものが何であるかは、現代思想において非常にはっきりしていて十分に展開された哲学的立場である。[これについては]ガダマーに加え、ルイジ・パレイゾン、ポール・リクール、もしくは(比較的最近では)リチャード・ローティといった哲学者によって前進せられた、独創的で高度に明瞭な諸理論について考えるだけでよい。これらの思想家は、しばしばそれぞれ異なった方向においてではあるが、解釈についての哲学に対して決定的な貢献をなしたのであった。それゆえ、私のここでの問題の考察は網羅的なものではあり得ない。私はもっぱらガダマーの特定の解釈学的パースペクティヴから真理と修辞学との関係につい