医学部新設、国に要望 石巻など沿岸15市長が連名 文部科学省が検討している大学医学部の新設をめぐり、東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島3県の沿岸計15市長が連名で23日、平野博文文科相と平野達男復興相に、被災地の医師不足解消に向けて医学部新設を求める要望書を提出した。 15市長を代表し、亀山紘石巻市長が、文科省と復興庁を訪れ、要望書を手渡した。平野文科相は「今後検討してきたい」と述べたという。 要望書は(1)被災地で医師不足が深刻化している(2)東京電力福島第1原発事故の影響で専門的な医療の必要性が高まっている-などとして、医学部を新設して医師を増やすよう求めている。 医師不足に対し、国は既存医学部の定員増で対応している。文科省は2010年12月、有識者会議を設けて医学部新設を検討しているが、結論は出ていない。