卒業を控えたフランスの高校生にとって、2月は将来の進路を決めるシーズンだ。夏に行われる高校教育修了の資格試験「バカロレア」に向けた準備が始まる。 フランスでは、日本のように大学別の入学試験がない。バカロレアを取得して、希望の大学に願書を出し、入学許可をもらう仕組みだ。「一般」「職業」「工業」の3種類があり、大学進学希望者は通常、「一般」を受験する。 日本のセンター試験に似ているが、一問一答ではなく、口頭試験や論文がある。毎年、最初に行われるのは「哲学」の試験と決まっている。 昨年の哲学は、「一般」文系では「人は労働で何を得られるか」「信仰は理性に反するか」「スピノザの『神学・政治論』の抜粋について論ぜよ」の3問から一つを選んで解答せよというもの。制限時間は4時間だった。 「一般」理系も同様で、「国家がなければ人はもっと自由になるか」「人は真実を探求する義務はあるか」「ジャン・ジャック・ルソ
きし・ひろゆき/1962年東京都生まれ。慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授。経済財政政策担当大臣、総務大臣などの政務秘書官を務めた。現在、エイベックス顧問のほか、総合格闘技団体RIZINの運営などにも携わる。 岸博幸のクリエイティブ国富論 メディアや文化などソフトパワーを総称する「クリエイティブ産業」なる新概念が注目を集めている。その正しい捉え方と実践法を経済政策の論客が説く。 バックナンバー一覧 アベノミクスの3本目の矢である成長戦略を検討する産業競争力会議の第2回会合が2月18日(月)に開催されました。そこで明らかになったのは、会議の事務局の官僚の暴走がひどいということです。 成長戦略の2つの路線 政府が産業の競争力を強化するためには、どのような政策を講じるべきでしょうか。この点について、例えば産業競争力会議の民間議員の1人である竹中平蔵先生は第1回会合に提出した資料で、①政
平成24年賃金構造基本統計調査が、厚生労働省より発表された。本務校にて本来の専任教員以外の職務として、今年度からキャリア教育センター併任教員を拝命している身なので、就活生向けに紹介してみる。厚生労働省によれば、大学・院卒の平均賃金は、男性398,600 円で前年比0.2%減、女性282,700 円 同0.2%減となっている。企業規模別では、男性は、大企業(常用労働者1,000 人以上) が380,600 円、中企業(同100~999 人) が316,500 円、小企業(同10~99 人)が282,200 円となっている。女性では、大企業が258,100 円、中企業が231,700円、小企業が210,200 円となっている。 産業別では、賃金が最も高いのは、男性では金融業,保険業(465,300 円)、女性では教育,学習支援業(310,500円)となっており、最も低いのは、男性ではサービス業
大学経営が一段と厳しくなっている。私立の大学・短期大学を経営する619の学校法人のうち、42%に当たる262法人の帰属収支差額がマイナスに陥っている(2011年度)。帰属収支差額とは、企業会計でいう利益。半数近くの私立大学が赤字経営を余儀なくされているということだ。この赤字大学法人の比率は、08年度の46%をピークに、10年度まで減少したが、11年度に再び増加に転じた(下図)。 大学の経営が厳しい理由は、大きく2つある。1つは少子化による18歳人口の減少だ。1992年に205万人いた18歳は、12年に119万人へ約40%減少している(文部科学省「学校基本調査」より)。2つ目は大学設置基準の緩和による大学数の増加だ。92年には523校しかなかった大学が、12年には783校へ1.5倍に増えている(同)。 これまで、18歳人口が減少しても、大学進学率が上昇したため、入学者数は横ばいを確保し、大学
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トップ > 社説・コラム > 社説一覧 > 記事 【社説】 科学者よ、屈するな 週のはじめに考える Tweet mixiチェック 2013年2月24日 科学は進歩をもたらすが、時に害悪ももたらします。公害や原発事故などです。それらを避けるには、科学者たちの屈しない姿勢がまず欠かせません。 原発については目下、活断層の評価などで、原子力規制委員会と電力会社との間で意見が分かれたりしています。日本は地震国なのだから、国民の納得のゆく結論がぜひほしいところです。 国策でもあった原子力をめぐっては、当初から学者たちの激しい議論が起きていました。 湯川、坂田の委員辞任 日本初のノーベル賞受賞者湯川秀樹は、請われて就任した原子力委員会の委員(非常勤)を短期で辞任し、やはり物理学者の坂田昌一が原子力委員会の専門部会委員を中途で辞めています。 湯川の場合、病気静養を理由とし、また引き受けても一年程度とい
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