高学歴の貧困問題、解決に着手(上) 大学の非常勤講師は、修士・博士の学位を持ちながらも生活苦にあえぐ「高学歴貧困層」と呼ばれる。韓国全体で7万2000人余りに達する非常勤講師には、「行商人」「象牙の塔の奴隷」といった自嘲(じちょう)的な別名まで付いている。 大学の非常勤講師は時給が平均3万ウォン(約2556円)程度に過ぎず、勤務条件も劣悪だ。大統領直属の社会統合委員会(社統委:高建〈コ・ゴン〉委員長)は、この問題を正式の案件とし、対策の整備に乗り出した。 社統委が3日に明らかにしたところによると、同委は最近、非常勤講師の劣悪な環境を改善するめの小委員会を作り、非常勤講師を「講座教授」に改編する問題について議論を始めた。この小委員会は、コ・ヒョンイル全南大教授(元韓国教育開発院院長)が委員長を務め、委員12人で構成される。 小委員会の関係者は、「西欧には非常勤講師という概念がなく、(地位が比