進化経済学と秩序の理論 自生的秩序と階層的秩序 杭田俊之 目 次 1.はじめに II.制度の理論 一新制度主義と旧制度主義一 III.制度成立の契機 一自生的秩序と階層的秩序一・ IV.市場と企業の理論に向けて V.おわりにかえて 1.はじめに 経済理論の世界で制度分析への関心が高まりを見せている。価格と数量という二つの次元の みで体系構築を行い,制度分析への視点を欠いた主流派経済学の限界を乗り越えるべく,一方 では,新制度主義と呼ばれる潮流が,ゲーム理論,契約理論,企業の理論等々,多岐にわたる 分野で展開されている1)。他方,ある意味では主流派経済学の系譜に連なる新制度主義の興隆 に呼応するかのように,ジェフリー・ポジソン(Geoffrey M. Hodgson)によって,ソースタイ ン・ヴェブレン(Thorstein B. Veblen),ジョン・コモンズ(John R. Comm
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