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ブックマーク / projectitoh.hatenadiary.org (38)

  • 伊藤計劃:第弐位相 - ワンカットの子供たち(トゥモローワールド)

    「ガンコン」という自主映画コンテストがある。月刊GUNという銃オタ(の中でも割と実銃思考というどマイナーな方向性の)雑誌でやっている、劇中に銃が用いられていれば何でもオッケーという作品を募集するコンテストで、まあアクション物が多かったりする。審査員には押井守の名前もあって、毎年秋にロフトプラスワンでやる授賞式にはちゃんときて講評をしゃべったりする。それが割と充実したしゃべりなので、ミーハーな押井ファンの僕は出品者でもないのにその授賞式に行って、押井さんの講評を聴く。 なんか前置きが長くなりましたが、去年だったか、ある作品のあるカットに対して、押井さんはこう言ったのだった。 「あれはカットを割るべきです。虚構なんだから」 それがどういうカットかというと、レプリカントがものすごい跳躍をワンカットでする、というのを真横から捉えた映像で、CGを使って実現していた。ぼくは結構、おおっ、となったのだけ

    伊藤計劃:第弐位相 - ワンカットの子供たち(トゥモローワールド)
    screammachine
    screammachine 2008/05/20
    読んでほしいので改めてブクマ。ああ!ああ!ああ!
  • 2007-10-30

    いまどうしているかというと、例によって入院しているわけです。先週月曜日からですから、かれこれ一週間。 CTの結果はシロ。とはいえぼくはもう一生「いまんとこ」シロとしか言われない人間ですけれど。もっとも人間誰しも「いまんとこ」なわけで、わたしは少々その「濃度」が高いというか、死ルートへ時間線がずれる確率が高いとゆーか。量子力学的な問題だと思えば腹も立ちません。いや、腹が立つとか立たないとかそーいう問題じゃないですけど。もうあまり肺も残ってないしなあ。 放射線を当てた左肺(の残骸)は「放射線を当てると膨らみが悪くなって近傍のリンパもやられるから、硬化して機能消失する場合が多い」と言われておりましたが、いまのところはもっているようです。これからどれだけもつのかはわかりませんが。まあ、片肺なくても生きていけるわけで、だからこそ最初のLCL、じゃなかった過フッ化酸素飽和溶液、俗に言う呼吸用液体の人体

    2007-10-30
    screammachine
    screammachine 2007/11/01
    本当におめでとうございます、オフ喜利に来てくださったことをいつまでも自慢します。
  • 皆殺しの野 - 伊藤計劃:第弐位相

    http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/124636.html 日発売。週末までには並ぶところには並ぶはず。 Self-Reference ENGINEという傑作の後にはいかにも直球な物語ですが、ひとつよろしくお願いします。 とりあえず、「いや〜、あんな傑作のあとに俺が出すって辛過ぎね?」と私が気に病んでいたの作者であらせられる円城さんには気に入っていただけたようで、一安心。 なにがいいたいかというと、 「Self-Reference ENGINE」はすごいねえ、という事でして。え?わかってる?さいですか。 万が一「Self-Reference ENGINE」て何?という人がいたらすぐに屋さんに行くやうに。ついでにぼくのも買ってくださると感謝。

    皆殺しの野 - 伊藤計劃:第弐位相
    screammachine
    screammachine 2007/06/22
    うおおおおおおおおお!買う!買う!
  • 2007-01-16

    風呂で顔を洗っていたら、小指が右の鼻の穴にイントルード/まるで南斗水鳥拳のように伸ばされた俺の指先──確実に鼻腔の内側を切り裂く/鋭い痛み。 思わず目を見開いた俺の目に飛び込んできたもの/膨れた腹/下腹部の懸架物/役立たずの脚/赤く染まったマットレス。血が止まらない──風呂場とあってティッシュなどない。だらだらとだだ漏れにになる俺の体液/エッセンス/アスホールな気分/ガッデム。そして次の苦難が俺を襲う──石鹸が眼球に接触──石鹸の界面活性成分が眼球表面を潤す油とコンフリクト──苦痛/苦痛/苦痛──目を開けていられず即座に遮蔽/風呂桶から湯をひとすくい──洗浄/洗浄/洗浄──そうしている間にも鼻腔から流れ出るのが感ぜられる俺のエッセンス──まるでパンチラを見た少年漫画の主人公のよう/空虚な80年代の──ただし最後に見た風景は己の一物──ファック。 とめどなく流れる血。恥知らずにも止まる気配ゼ

    2007-01-16
  • 2006-12-02

    http://d.hatena.ne.jp/shimasemi/20061202/1165077104 この文章に触発されて、いろいろ思考が沸いてきたので、ちょっと書いてみようかと。 「東西冷戦が終わってスパイ映画は作りにくくなった」 という話を書いている人がよくいます。ソ連、ひいては共産主義という悪役を失ったから、つまり大きな物語は死んだわけで、その他もろもろ。 さて、たとえば007シリーズを観てみましょう。007の敵は共産主義だったでしょうか。もちろん違います。スペクターだったり大金持ちだったりブードゥーだったり、そのバリエーションはさまざまですが、ソ連自体が悪役の007映画はほとんどありません。 確かに、50年代に書かれた原作小説はソ連が「敵」でした。ところが、ケネディとフルシチョフの「雪解け」がはじまった60年代に制作がはじまった映画では、ソ連が悪役の座には着いていないのです。00

    2006-12-02
  • 2006-11-27

    ある青年が癌になった。それはどうしようもなく進行していて、余命は3ヶ月だと診断された。3ヵ月後、彼はこの地上から消えることになる。 死を目前にして、すさまじい恐怖の中ですさんでゆく男。それはまるで、残り少ない命を無駄遣いするかのように。死にたくない、死にたくないと叫びながら、彼は手首を切る。死にたくないのに怖いから死んでしまおうという倒錯が彼を捉える。 しかし、そんな彼の前に、ささやかな奇跡が訪れた・・・。 という物語があったとして、主人公が癌になった「理由」なんて求める読み手や鑑賞者がいるだろうか。もちろんいない。若くして癌になるのに、そもそもほとんどの場合理由などないからだし、物語の主眼は、彼が癌によっていかに絶望へと叩き込まれ、そこからささやかな希望を足がかりにして、残り少ない命をいかに見つめなおすか、というところにあるからだ。このお話を見たあとで「でもさ、主人公ってなんで癌になった

    2006-11-27
    screammachine
    screammachine 2006/11/28
    理由を求める動機について考えてみたいと思った。
  • 2006-11-23

    新宿紀伊国屋Forestにて。 あの……二人ほど足りないんですが……え、わかってる……そうですか……あなた残酷ですね……。 「リビング・デイライツ」が一番好きなんだけどなあ。 「マティーニを」 「シェイクしますか?ステアで?」 「こだわらん」 "you know my name"という主題歌のサビが、ぼくの脳内ではどういうわけか「俺の名を言ってみろ」と翻訳されてしまいます。歌ってるのはオーディオスレイヴのひと。 行ってきましたよ「カジノ・ロワイヤル」。今回は「ジェームズ・ボンド:エピソード1」なわけですが、冷戦のヒーローだったボンド(なにせ二次大戦に行ってますから……てかそれって今やったらすっげえ面白そうなんだけどなあ・・・「ヤング・ジェイムズ・ボンド」みたいなんじゃなくってさあ、ごりごりのノスタルジック冷戦ファンタジーを、こう)のエピソード1というわけではなく、仕切りなおし、リセットして

    2006-11-23
  • 橋を釣る船 - 伊藤計劃:第弐位相

    http://tkjoh.hp.infoseek.co.jp/model/jikki/yoshida/index.html 最初の画像2枚がすばらしく怪獣映画。 http://catinfeltspikeboots.naturum.ne.jp/e148707.html この方の1枚目も凄い。なんだか風景のせいでレギオンに見える(信号の「金属団地」という地名も微妙にシュールだ)。 第50吉田号:吉田組公式(笑) http://www.yoshida-gumi.co.jp/machinery/50gou/50gou.htm 先日やっと「父親達の〜」を観たんですが、今週もしかしたら「硫黄島〜」を観るかもしれないので、また後ほど。

    橋を釣る船 - 伊藤計劃:第弐位相
  • 2006-10-29

    というわけで、母校の学園祭もとい芸術祭に行ってきた。ひさしぶりに先輩が田舎から出てくるからだ。行ってから知ったのだけれども、昨日、ここにPerfumeが来ていたらしい。ということはオタクと美大生のレーゾンデートルをかけたコンフリクトがあったに違いないのだが、小平は鷹の台駅から歩いてはるばる徒歩20分のど田舎、ふと振り返れば厳戒態勢の朝鮮学校がすぐそばにあるシュールなこの場所にやってきたオタたちの心情はいかばかりか。小平の雄大な田畑を背負ってオタ芸は炸裂したのだろうか、とか思ったのだけれども、聞けば今年の漫研入部者は20人以上に及ぶと聞き、さらに現在漫研サークルの総人数は60名を数えるそうだ。おのれら何しに学校に来とるんじゃ、と自分を棚においてわめきたくなったが、それにしても少子化の昨今、サークルの最下層カースト、キモい人の集団、サークルボックスで授業をサボって少年があんあことやこんなことを

    2006-10-29
    screammachine
    screammachine 2006/10/30
    たまらんです。ナチ好きの娘は今いずこ。
  • おひさです - 伊藤計劃:第弐位相

    なんでこんなに間が空いたかというと、ぶっちゃけ映画も読んでなかったからです。10/4〜今日までに見たのは「ブラック・ダリア」「パプリカ」とテレビで観た「釣りバカ」、それに東京アニメセンターで観た「攻殻機動隊 Stand Alone Complex Solid State Society(長えなあ)」だけ。DVDもなにもなし。なぜかというと、いまここに至ってはじめてといっていいくらいの、「死にたくない」症候群が襲ってきたからです。 最初のとき(5年前)も去年もここまでひどくはなかった。なにせ、夕方になるとかならず気がめいり、恐怖に体が震えはじめる、比喩じゃなく。これ以上転移したら、もう削る肺はどこにもないぞ。そこで終わりだぞ、と。こういうのは自分の脳みそのはなしなので、ああ、これは脳の各機能がそういう感情をジェネレートしやすい方向に傾斜しているのだな、とか考えても、何も解決するわけじゃ

    おひさです - 伊藤計劃:第弐位相
    screammachine
    screammachine 2006/10/27
    おかえりなさい、007まんが面白かったです。うなります。
  • 涼宮ハルヒの狂鬼人間 - 伊藤計劃:第弐位相

    シュールすぎる。意味はある程度わかるのだが、この動画が存在するという、そのたたずまい自体が天然すぎて不気味な感じが漂う。声に出して笑ってしまった。 http://www.youtube.com/watch?v=PK9dSrrSg7s 一応ハルヒと怪奇大作戦両方見たことある人向け。 余談だが、「LOFT」の奇っ怪極まるテンションの演技を見て、さらに「日沈没」の異様なキャラ造形を思うに、いま岸田森をやれるのはトヨエツをおいてほかにない、という確信を唐突に得た。 なぜなら、「最初から動け!」などとミイラに説教できる役者を探したとき、あるいは岸田森ならば可能であると思うからだ。「どこもかしこも死体だらけだ!」なんて、いかにも岸田さんが言いそうな台詞ではないか。 いま岸田森のポジションを担えるのは彼しかいない。はやく和製吸血鬼映画の製作を。はやく怪奇リメイクを。

    涼宮ハルヒの狂鬼人間 - 伊藤計劃:第弐位相
    screammachine
    screammachine 2006/09/24
    慧眼
  • 伊藤計劃:第弐位相 - 手遅れの季節

    さて、まだ回復していません。めんどくさいことになりました。ろっ骨の中を見るために切開した脇の下の傷が、抜糸、というか抜ホッチキスの日になってびっくり、感染してました。化膿してくっついてないのです。 脇の下に突如出来た赤くぬらぬらした裂け目は、くらくらするほどエグい眺めです。手術したらこんなびらびらできてました・・・って気分はマリリン・チェンバースです。クロ師匠の脇の下にアレな裂け目が出来てアレな突起が生える映画映画ファン以外の人へ:私が下品なことを書いているのではなくて、当にそういう映画があるんですよ)そっくりの眺めです。私がいまどんな感じか知りたい人はレンタル屋に行って「ラビッド」借りてきてください。これでお茶の水に通院した帰りに「ヒストリー・オブ・バイオレンス」買ったら、削除されたシーンでエド・ハリスがろっ骨の中の内臓をむき出しにしていたので、シンパシーが湧きました。体の中身を外に

    伊藤計劃:第弐位相 - 手遅れの季節
  • ソビエトパンク - 伊藤計劃:第弐位相

    速水螺旋人さんの日記に載ってたアレ http://www.youtube.com/watch?v=ZLTJXla9jkA すばらしすぎて涙がでるほど。ディテールがね、ツボをそそるというか。その辺「RED STAR」や「赤い息子のスーパーマン(SUPERMAN:RED SON)」はアメリカ人の仕事なので、微妙にツボを外しているんでしょねえ(いや、好きですけど)。こういうディテールの気合いの入れ方はいかにもニッポニーズらしいアニメですな。さすが4℃。 しかし思うのは、スターリンゴシック(以下スタゴ)のコンセプトとゆーのは、ぶっちゃけマンハッタンのパチモンであるわけですが、しかしどうしてソ連は摩天楼を目指さなかったんでしょうか。モスクワって地震が多いとか?スタゴってぽつぽつ点在していてランドマークにはなってはいますが、決して競って林立する方向にはいかなかったわけです。なぜなんでしょう。調べればわ

    ソビエトパンク - 伊藤計劃:第弐位相
    screammachine
    screammachine 2006/09/16
    やっぱりあんまり痛いと変なものが出てくるのでしょうか脳に(いい意味で)
  • 伊藤計劃:第弐位相 - はじめて書いたおはなし

    http://movies.yahoo.com/feature/dejavu.html トニスコ新作の予告編。またデンゼル。んで、ジム・カヴィーゼルにヴァル・キルマー。Pはカイマー。カイマーがPでしかも脚がトニー・ロッシオ&テッド・エリオットとゆーカリブの海賊組。 Hidechan Radio: http://www.blog.konami.jp/gs/hideoblog/2006/08/001916.html の小島さんコミック・コンヴェンション参戦記で、ハリーさん(ハリー=グレッグソン・ウィリアムズ)が次の仕事と言っていたので、思い出して予告編を探したらあったのがこれ。カトリーナでスケジュールが遅れ、一旦降板したのがこいつですな。けれど、マイ・ボディガードといい、ドミノといい、あまり報われない音楽の使い方をされているハリーさん。「スパイ・ゲーム」とかは好きなんですけどね。がんばれハリ

    伊藤計劃:第弐位相 - はじめて書いたおはなし
    screammachine
    screammachine 2006/08/10
    うおー!すげー!たのしみ!
  • 伊藤計劃:第弐位相 - 映画の中の、架空の才能

    私が、矢沢あいの「NANA」や惣領冬実の「THREE」とかいったバンドを描いた漫画を受け入れられるのは、それが漫画だからだ。だって漫画で歌そのものは描けないし、絵画そのものも描けないんだもの。そこにあるのは歌や絵画の表象にすぎないんだもの。 個人的な生理の話なんですが、映画で見るとどうにも自動的に白けてしまう、というよりは苦痛に近いものがあって、それが何かというと、映画の中の架空の絵画や歌やそのライブや展覧会だったりするんですわ。 ということを映画の「ハチミツとクローバー」を観ながらずっと考えてたんです。 この映画にはすごい絵を描く女の子が出てくるわけです。すっごい彫刻を彫る男の子も出てくるわけです。でもその絵を描いている過程がすっごく観ていてツラい。映画の中にある絵画や歌、というのが芸術内芸術というメタっぽさをまとったシロモノではあるわけですが、それが多くの人を感動させていたり、熱狂させ

    伊藤計劃:第弐位相 - 映画の中の、架空の才能
    screammachine
    screammachine 2006/07/18
    共感します。で、逆にどうすれば熱狂を見せて冷めさせないか、というのがおれにとっての議題です。
  • 2006-06-18

    カネシュー。 ロリロリな妹とか香椎とか撮ってるときは物凄くいきいきとしているカネシュー。 そのかわり藤原君をものすごくゴッツい輪郭で撮ってそれをなんも気にしないカネシュー。 大変わかりやすくて素晴らしい。 こうなると、後編に期待するのは 「ミサのおしっこしてるとこ見れるよ……楽しくない?この……変態!」 「ぼくが……変態?」 の場面をカネシューがどう撮ってくれるかだけということになる。頑張れカネシュー。 いや、ものすごくいらない場面なんで切られるだろうけど。 というか、漠然と美形だと思っていた藤原君が思ったより大人の骨格でアゴとか無茶苦茶しっかりしてて、ぶっちゃけ超絶美形天才のライト君に見えなくて困った。ただ、藤原君が頭よさそうに見えないのは、藤原君のせいではなく、明らかにそれを目指していない演出のせいである。映画なのだから漫画そっくりの美形でなくともかまいませんが、話の構造上頭はよさそう

    2006-06-18
  • 伊藤計劃:第弐位相 - さてここでクエスチョンです

    スピルバーグは「ジュラシック・パーク」を映画化したとき、原作の八割をどぶに捨てた。 ぼくはマイケル・クライトンが好きだ。「仏作って魂入れず」などとSFファンの多くから非難されるクライトン師匠であるし、ぼくも「まあ、その通り」とクライトン作品が好きであるにも関わらずそのことは認めざるを得ない。しかしあまり頭がよろしくないぼくにとって、googleがなかった時代、クライトンの作品は「知らなかった世界」に扉を開いてくれる啓蒙の書だった。世の中にはこんな新しい発見がある!世の中にはこんなに面白いことがある!それをフィクションの形をとって面白く物語ってくれるのがクライトンという人だった。 「琥珀に閉じ込められた古代の蚊が吸い込んでいた血液のDNAから恐竜をクローン再生する」 いかにもっともらしい嘘をつくか、という命題をエンタメ要素とするSFにおいて、こいつはワクワクするようなアイデアだった。思えばこ

    伊藤計劃:第弐位相 - さてここでクエスチョンです
    screammachine
    screammachine 2006/05/29
    映画「ダヴィンチ・コード」=「世界ふしぎ発見!」説。
  • テロリストの側から、世界を視るということ - 伊藤計劃:第弐位相

    And don't feel sorry About the way it's gone And don't you worry About what you've done No, no, remember, remember The fifth of November "Remember" John Lennon アーキテクト曰く 「さて今言ったように、彼女は偶然にも、彼らが選択という行動を与えられている限りは、被験者の約99パーセントがプログラムを受け入れる、というソリューションを発見したのだ。それが無意識のレベルに近い選択だと気が付いたとしても、ね」 つまりそれがいまどきの「管理社会」の在り方というやつであり、将軍様を頭領に戴くご近所さんならいざしらず、「ぼくたちの管理社会」は秘密警察がドアを突き破って部屋に突入してきたり、親兄弟が密告したりするプリミティヴな支配の世界ではない。そ

    テロリストの側から、世界を視るということ - 伊藤計劃:第弐位相
  • 2006-04-10

    〜人が死ぬとは思うていたが俺が死ぬとはこいつはたまらん 詠み人知らず というわけで、木曜日、最後の抗癌剤を入れました。最後と言ってもこのあと転位したらもちろん最後にはならないわけで、これで終りなのだろうか、このあと、じぶんは何年もこの病気と付き合っていくことになるんじゃないだろか、棺桶に入るその日まで、という思いがなくもないんですが、まあ、次にガンが見つかるその日までは、この薬ともお別れということで、すこし体力的に楽になるかも知れません。早く髪の毛伸びないかなあ。 とはいえ、わりとサイドエフェクトが長引いて、月曜日のいま、けっこうゲロゲロです。腹具合も爆弾抱えている感じがつきまとっていて、けっこうビクビクもんです。友人のチケットを渡さにゃならん関係上、土曜日の「立喰師列伝」初日はがんばって行きましたが、ちょっとヒヤヒヤもんでした。 スーザン・ソンタグは「隠喩としての病」で、かつて「結核」が

    2006-04-10
  • 思い出は大切に - 伊藤計劃:第弐位相

    レゲーマー向け話題。 友人が「カプコンクラシックスコレクション」を購入したというので、早速彼の家にいってみると、友人二人はちょうどロストワールドをやっているところだった(ただし、どういう問題があるのか、海外版以降の変更タイトル「フォゴットンワールド」がつけられていたが)。 「ねえ伊藤君……」 と横シューのくせにキャラが縦長で当り判定が凶悪すぎる名無しの超戦士を操りながら、友人が言う。 「何……」 「このゲームのデモ、覚えてる……」 「ゲーセンでやってたよ、一応。アレだろ。『パラメシウムごときで俺は倒せん!』『畜生!まだ震えが止まらないぜ!』だろ」 「まあ見てて」 と言いつつ友人二人は火山っぽい面をクリアした。そこで展開された光景は、僕の中の「ロストワールド」の思い出を大きく塗り替えることになる。 そう、彼らは「しゃべった」。音声がついていたのだ。 ゲーセンというのは、そもそも壮絶にうるさい

    思い出は大切に - 伊藤計劃:第弐位相
    screammachine
    screammachine 2006/03/24
    あまりわからないけど面白かったです。