景気の減速が広がる中、ゲーム市場が世界各地で急成長を続けている。子供だけでなく、従来はゲームに関心がなかった老若男女も遊ぶ新しいインフラとして開花した。海賊版が蔓延し、商売にならなかった中国などの新興国も、有望市場へと変貌しつつある。パソコンに代わる技術革新のけん引役となったゲームは、先端技術、人材、マネーを吸引し、世界経済の閉塞を破る存在として注目を集めている。 日経ビジネス誌10月13日号特集「ゲームが破る閉塞」の連動インタビューシリーズの第1回では、業績を上方修正するなど独走状態にある任天堂に挑むソニー・コンピュータエンタテインメントの平井一夫社長と、同社の吉田修平ワールドワイド・スタジオ・プレジデントが、成長戦略を語った。 前半に平井社長、後半に吉田氏の順で掲載しています。 (任天堂ばかりが話題になる場面が多いが、)「絶対に負けない」という情熱がないとエンターテインメントビジネスは
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