調査されるという迷惑 ――フィールドに出る前に読んでおく本 宮本常一・安渓遊地 著 2008年4月刊 A5判118頁 ペーパーバック 本体1000円+税 ISBN978-4-944173-54-9 C0339 装幀 林哲夫 帯写真 宮本常一(1907-1981) 1977年12月、東京都府中市の自宅前にて(撮影=宮本千晴) 「あれでは人文科学ではなくて訊問科学だ」――旅する民俗学者、宮本常一の言葉を受け止めた、フィールド・ワーカーの実践 [はじめに、より] 地域の文化や暮らしの智恵を学ぶために、実際に地域にでかけ、地元の方々を先生として地域を教科書に五感のすべてを駆使して学ぶことをフィールド・ワーク(野外調査)と呼びます。 このブックレットは、日本国内でのフィールド・ワークをめざす人たちに、調査計画を立てて出発するまでにわきまえておいてほしいことをまとめたものです。 序章として、研究者の卵