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ブックマーク / www.miyadai.com (8)

  • 裁判所関係者向けの、最近の講演です。 - MIYADAI.com Blog

    若い世代のコミュニケーション ―その変化の背景そして処方箋― 宮 台 真 司 自己紹介 宮台真司と申します。もともとは理論社会学で博士号を取りました。国家権力の構造を数理的に記述する研究です。そのあとサブカルチャー研究や若者研究にシフトし、みなさんのお目にふれるようになったと思います。 宗教や性愛、特に売買春のフィールドワークを1980年代から90年代前半ぐらいにかけて全国的に展開をしました。1993年にブルセラ女子高生の存在を世に知らせる記事を朝日新聞に載せたことから、いろんな反響が起こりました。 思春期の少女たちに対する思い込みがポンチ絵にすぎないことをはっきりさせるために、マスコミを使ってキャンペーンを展開したのですが、最近の僕は、出発点である国家権力の分析に戻りました。『日の難点』もそうした方向性です。 問題設定の意味 題に入ります。御依頼いただいた主題が、「若い世代のコミュニ

    sdobashi
    sdobashi 2010/02/24
  • 民主党の重大な「公約破り」はじまる 許すまじ! - MIYADAI.com Blog

    日の首相官邸における記者会見で民主党による重大な「公約破り」が早くも始まりました。ネットの各所で反発の動きが拡がっています。 いま一層の盛り上がりを期待して、重要だと思うネット記事の幾つかをリンクしておきます。マスコミに媚び諂い、ネットを敵に回すことが何を意味するのか、鳩山首相の周辺は判っていないようです。 背景についての突っ込んだ情報は(3)と(4)と(5)をご覧ください。いま民主党内部やその周辺(とりわけ腐れマスコミ)で何が起っているのか、よく分かるだろうと思います。これを放置してはなりません。 すでに誰が動いたのか分かりつつありますが、岡田克也氏のいうように次期総選挙は既に始まっている以上、今回の動きの背後にいる人々が確定したならば直ちに徹底的な落選運動を開始しましょう。 民主党の首脳陣は、廃れつつあるものと、勃興しつつあるものを、見間違えてはなりません。そのことを、自民党の壊滅か

  • 米国での学会用の英語配付資料の日本語版 - MIYADAI.com Blog

    ──────────────────────── 1992年以降の日サブカルチャー史における意味論(semantics)の変遷 ──────────────────────── 序 『サブカルチャー神話解体』以降の2つの変化 【『サブカルチャー神話解体』以降】 私は『サブカルチャー神話解体』(1993)などの著作を通し、戦後日のサブカルチャーの変遷史を、社会システム理論の枠組を用いて記述してきました。社会システム理論の枠組は、従来の「上部構造と下部構造の二元論」から区別される「コミュニケーション一元論」の枠組で、コミュニケーション以外のものを要素としないシステムのダイナミズムを記述します。 戦後復興の時代から高度経済成長の時代まで、すなわち1970年代前半までは、日のサブカルチャーは、経済決定論や下部構造決定論によって説明しやすかったのですが、耐久消費財がゆきわたって「モノの豊かさ」

    sdobashi
    sdobashi 2009/08/25
  • サブカルチャーと個人化~コミュニケーションとアーキテクチャーの相互作用~ - MIYADAI.com Blog

    【個人化と周辺事象】 ■「個人化」とは総じて、権利としてでなく事実として与えられる、他者たちの行動とは比較的無関連に行動しうる領域の、増大として考えることができる。行動には「貧乏揺すり」のような意識しない行動も含まれるし、「妄想に耽る」といった思考行動も含まれる。 ■キリスト教がそうであるように、戒律が規律できない内面に、照準するコミュニケーションが社会的に広がることが、「どういう内面を持つかは自分次第だ」という意識を拡げることもある。その意味では、中世キリスト教社会において、既に個人化は始まっていた。 ■こうした宗教的な個人化とは別に、今日専ら注目されているのはアーキテクチャ的な個人化である。アーキテクチャとは元々建築構造のことだが、人々がその非自明性や人為性を意識することの少ない、しかし来は人為的な、物理的・制度的な行動前提のことだ。 ■家族風呂の有無、車の有無、子供部屋や書斎の有無

  • MIYADAI.com Blog - 全体性の消失─IT化に最も脆弱な日本社会─【後半】

    [前半から続く](前半の「続きを読む」にアップされた文章につながります] 【ソーシャル・デザインに必要な概念セット】 ■〈システム〉と〈生活世界〉の関係を確認します。〈システム〉ではデニーズ的アメニティが提供されるのに対し、〈生活世界〉では地元商店的アニメティが提供されます。前者は「役割&マニュアル」優位な関係性で、後者は「善意&自発性」優位の関係です。だから前者は匿名的・入替可能で、後者は記名的・入替不能です。 ■近代化とは、〈生活世界〉で賄われて来た便益を〈システム〉に置き換える「合理化過程」。置き換え途上の段階ゆえに〈システム〉化され切らない〈生活世界〉が残っていると信じられるのが「近代過渡期」(モダン)で、置き換えが完遂して汎〈システム〉化=脱〈生活世界〉化した段階が「近代成熟期」(ポストモダン)。 ■近代化がある程度進んで、「まだ〈生活世界〉が残っている」というより「敢えて〈生活

    sdobashi
    sdobashi 2009/06/05
  • MIYADAI.com Blog - 全体性の消失─IT化に最も脆弱な日本社会─【前半】

    目次 【ネット社会の摩擦係数の低さの両義性】 【ネット社会化が無効にする大ボス論】 【国家を草刈り場とする権益争奪1:共謀罪】 【国家を草刈り場とする権益争奪2:入管法】 【官僚の質低下がもたらす全体性危機】 【全体性の空洞化と統合シンボル問題】 【ノーマライゼーションの地獄】 【グッドフィール・ステイトと正統性の危機】 【グッドフィール・ステイトと民主政の危機】 【デモクラティックになること自体の両義性】 【ソーシャル・デザインに必要な概念セット】 【日はIT化の副作用に一番脆弱な社会だ】 【〈生活世界〉再構築とポストモダン的正統性】 【「市民的視座の固着」から「視座の輻輳」へ】 【「真理の言葉」から「機能の言葉」へ】 【「機能の言葉」の集塊と全体性の参照】 【多様性フォビアに処するエリーティズム】 【プラットフォームとしての祭りの可能性】 【当事者性を括弧に入れた「包摂と連携」】 【

  • 戦後家族の空洞化への処方箋 - MIYADAI.com Blog

    【家族に拘らない生き方が可能か否かを判断する方法】 ■新興宗教の教祖と酒をのむ機会があった。彼は、昨今の入信者の4割が、家族から被った傷の癒しを求めて入信すると言う。読者は昔と同じではないかと思うかも知れない。宗教の入信動機と言えば、古くから「貧・病・争」が定番。「争」とは家族の争いのことだ。 ■でも彼によると、昔ながらの「家族の骨肉の争い」の如きものは稀で、AC(アダルトチルドレン)的なストーリーを語る者が大半らしい。ACとは、親から当然(?)与えられるべき承認を欠いたため、親や他人に永久に過剰適応し続けるようになった者のことだ。 ■新興宗教の大半が同じ状況だと彼はいう。だからこそ多くの教団は「命を大切に」と同じくらい「家族を大切に」をスローガンにし、どうすれば家族仲良く暮らせるかを説く。エゴを捨てよとか何とか。「だが自分は絶対、家族を大切にとは言わない」と彼は言った。 ■「家族に期待を

  • テレビの未来と「F1」対象群 - MIYADAI.com Blog

    【はじめに】 若い世代のテレビ離れが語られるようになったのは、私の記憶では十年以上前の話だ。援交女子高生が跋扈し(援助交際ブームのピークが1996年)、「コギャル」という言葉が世の中を席巻していて、「第二次女子高生ブーム」という言葉もマスコミで語られた。 2007年現在「F1」(女性20〜34歳)に区分される対象群は、中間年齢27歳をとると、援交ブームやコギャルブームがピークの1996年に16歳の高二。「F1」とは、いわゆる「コギャル世代」を中心として、その周辺年齢を含む世代だと考えられる。 今回の原稿依頼は、いわゆるテレビ離れの背景を、「F1」コーホート1の過去十年に渡るライフスタイルの変化を切り口として分析してほしいというものだ。ちなみに後でデータを示すとおり、「テレビ離れ」は「F1」に限る現象でなく、もっと広範な現象だ。 従って、記述のスタイルとして、「F1」に限らず拡がったテレビ

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