コロナ禍に急成長した「宅配ピザ店」の倒産が急増している。 2023年(1-11月)の「宅配ピザ店」の倒産は13件(前年同期比116.6%増)で、前年同期の2.1倍に達した。これは「宅配飲食サービス業」の集計を開始した2009年以降、最多だった年間6件(2017年、2018年、2022年)を上回り、過去最多を大幅に塗り替えている。 「宅配ピザ店」を含む「宅配飲食サービス業」は、コロナ禍の巣ごもり特需を追い風に市場を拡大、倒産も2021年23件、2022年34件と低水準をたどっていた。だが、コロナ特需を当て込んだ新規参入が相次ぎ、競合が激化した。さらに、新型コロナ5類移行の反動減や材料費高騰、人手不足、難しい価格転嫁などの厳しい経営環境に巻き込まれ、2023年(1-11月)の「宅配飲食サービス業」はすでに64件(前年同期比128.5%増)発生している。 宅配ピザ店では5月、関西を中心に人気宅配