幼い頃、祖父母が人形を買ってくれた。女の子だから喜ぶはずという訳である。まだ自分と他人との区別もつかない頃の私は、その人形が生きていると思い、手を掴んだ。 しかし、その手は冷たく、硬く、少しビニールの匂いがした。 その時のトラウマか、大人になった今でも人形が怖い。絶対近くには寄らないし、さわらない。ロボットもダメだ。人間の形をしているのに人間でないものに不気味さを感じてしまう。 そういう人が他にもいることを最近知って、少し安心した。貰った人形は、祖父母には申し訳ないけど供養に出した。
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