地方における過疎化は進行していくばかり。若者や観光客を引き入れるために、生活環境や観光地を整備して解決法を模索している自治体も多い。なんてことはない場所に人が集まるには、皆が引き寄せられるような「何か」が必要となるのかもしれない。 ここにも、そんな現状を憂えて、過疎化を止めようと考えているひとりの男がいた。 「こっちは田舎だから、過疎化していくじゃん。こんな風に、どうしてここにこんなものがあるのかって、不思議に思った人たちが訪れるようになって、過疎化を食い止められたらと、今は思ってるんだよ」 自身の庭先に「古代エジプト」を作りだした、夏田さん(63)はそう語る。 連載「孤高のD.I.Y.」 世の中には、作らずにはいられない人たちがいる。役に立つとか評判になるとかを超越して、“自作”せずにはいられない人たちが。そんな人たち自身と、彼らが作ったものを、ライターの金原みわさんが追いかけます。 「