札幌の中心部、大通公園と札幌駅を地下でつなぐ地下歩行空間を歩いていたら、パフォーマーが芸をしていました。その背後の柱に、JIS X 0213の文字が書かれているのが見えました。これはパフォーマーとは無関係にもともと書かれているものだと思います。次の写真です。 「イランカラㇷ゚テ」と書かれています。これはアイヌ語の挨拶です。写真には写っていませんが、他の柱には他の言語の言葉が書かれています。いろいろな言語が書かれているうちの一つです。 アイヌ語用の片仮名と文字コード この中の小書きの「ㇷ゚」という文字は、もともと広く使われている日本の文字コード規格JIS X 0208になく、その拡張規格のJIS X 0213で符号位置が与えられたものです。漢字集合1面の、6区88点にあります。この文字は子音pの後に母音が続かない時に使われるもので、アイヌ語表記には頻出します。拙著『プログラマのための文字コー
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