1971年に過激派・中核派の学生らが警察官を殺害した渋谷暴動事件で、指名手配されていた大坂正明容疑者(67)が犯行当時、被害者の襟元に油を注ぐなど現場で積極的に暴行に関わっていた疑いのあることが分かった。捜査関係者が明らかにした。 大阪府警はDNA型や顔写真の鑑定結果から、5月に公務執行妨害容疑で現行犯逮捕した男を大坂容疑者と特定。警視庁は7日、大坂容疑者を殺人など五つの容疑で再逮捕し、約46年間に及んだ逃走生活についても解明を進める。 捜査関係者によると、渋谷暴動事件を巡って逮捕された女性の活動家が事件直後、「大坂容疑者が中村恒雄巡査(当時21、殉職後に警部補に昇進)の襟元に油を注ぎ込むのを見た」と供述したという。また、すでに逮捕された大坂容疑者以外の6人のうち一部の共犯者が、大坂容疑者が中村警部補を仲間数人で取り囲み、「殺せ殺せ」と叫んで鉄パイプなどで頭や腹を何度も殴っていたと供述。公