うちの部屋がどう考えても熱力学第一法則に反している。というのも、夜なのに室温が上がっていくのだ。 昨日の夜なんか、外気温が15度くらいなのに室温が29度もあった。にもかかわらず、20分くらい窓を締め切っていたら室温が31度まで上昇した。絶対おかしい。寝ていられない暑さだ。正直困っている。換気しても全然気温が下がらないし、それどころか締めておくと逆に室温が上昇するのだ。 たしかにうちは気密性が高いし、パソコンもモニターもつけっぱなしだし、冷蔵庫だってあるし、俺からも熱が出ているのだろう。でも、角部屋だし外気温が15度で日も沈んでいるのだから、熱は出ていく一方なはずだ。何故室温が上がるんだ。 答えは一つ、うちのアパートに熱力学第一法則に反する何らかの要素が潜んでいるからだ。これ以外に考えることはできない。 熱力学第一法則は、無からエネルギーを作り出すことは出来ないという法則、つまり永久機関の存