「国立競技場の運営ボランティア向け弁当が消費期限前に大量に廃棄されている」との一部報道が波紋を広げている。大会組織委員会は28日の会見で「余剰により多くの会場で食品ロスが生じていたことを確認した」と事実を認めた一方で、「余剰は廃棄ではなくリサイクルだ」と強調した。日本では7人に1人の子どもが貧困家庭で育ち、満足な食事を取れていないと言われる。「廃棄される弁当を困窮する子どもに」と要望するNPOを取材した。 この記事の画像(9枚) 開会式当日で4千食の弁当が“廃棄” オリパラの大会組織委員会(以下組織委)は28日の会見で、運営ボランティア向け弁当の大量廃棄について事実を認めたうえでこう続けた。 「特に開会式当日のオリンピックスタジアム(国立競技場)においては、スタッフ等が多かったために発注量が多く、伴って食品ロスも多くなりました。また弁当の発注に対する当日のシフトによる実需との誤差が生じたこ