4月に行われた北海道五区の衆議院補欠選挙で驚いたことがある。ここは町村一族の城下町である。更に自衛隊を抱える地域でもある。当初は町村の娘婿の無風選挙と言われたところであるが、全く互角に野党共闘が戦って僅差で敗北した。この互角にまで持ち込んだ選挙は、大票田の千歳、恵庭の自衛隊票が頑張ったのであるが、そうした中で驚いたことがある。 新篠津村という純農村地の票の出方である。前の総選挙で安倍政権は、TPPには参入しないと公約して票を集めたが、平然と公約を反故にして参入したのである。農民は怒り心頭に達しているはずであるが、町村の娘婿はここで1300票も集め、野党共闘候補の600票をダブルスコアーを上回る支援を得たのである。 政府が言っているのだから仕方ないというのである。そして補助金という名の対策費を引き出してくれる戦略に切り替えたのである。農村にはこうした類のお金が無数に間断なく降ってくる。このよ