JR山手線恵比寿駅(東京都渋谷区)で26日、線路転落防止用のホームドア(可動式ホーム柵(さく))の使用が始まった。東京メトロや新幹線の一部などには設置されているが、JRの在来線では全国初。山手線では2017年度をめどに全29駅に設置される。 JR東によると、同社の駅ホームでは昨年度、列車との接触事故が62件、自殺が132件あった。非常ボタンなどで対策を進めてきたが、ともに増加を続けており、ホームドアの導入を決めた。 山手線ホームドアの開閉部は高さ1.3メートル、幅2メートル。足元を見やすくするために一部をガラス化し、乗客や荷物が取り残された際に検知する高性能センサーを備える。恵比寿駅に加え、8月28日に使用を始める目黒駅(品川区)の2駅で2年間かけて検証。結果を踏まえ12年度から本格的な工事に着手する計画だ。 ホームドアは、接触事故や自殺を防ぐ「特効薬」として期待が高い。だが、12年