孫子の兵法書 孫子の兵法書 『竹簡孫子』(1972年に中国山東省臨沂市の銀雀山から出土。山東博物館所蔵。) 西夏語訳『孫子』 孫子の著者とされる孫武の像。鳥取県湯梨浜町の燕趙園に立つ 『孫子』(そんし)は、紀元前500年ごろの中国春秋時代の軍事思想家孫武の作とされる兵法書。武経七書の一つ。古今東西の軍事理論書のうち、最も著名なものの一つである。紀元前5世紀中頃から紀元前4世紀中頃あたりに成立したと推定されている。 『孫子』以前は、戦争の勝敗は天運に左右されるという考え方が強かった[1]。孫武は戦争の記録を分析・研究し、勝敗は運ではなく人為によることを知り、勝利を得るための指針を理論化して、本書で後世に残そうとした。 以下の13篇からなる。 計篇 - 序論。戦争を決断する以前に考慮すべき事柄について述べる。 作戦篇 - 戦争準備計画について述べる。 謀攻篇 - 実際の戦闘に拠らずして、勝利を