世間から「消えた」と言われる芸人がいる。 ウーマンラッシュアワーの「村本大輔」だ。2008年にコンビを結成するとすぐさま数々の賞を獲得。2013年には、「THE MANZAI(フジテレビ)」で優勝し、一躍、人気芸人の仲間入りを果した。しかし2017年、ふたたび「THE MANZAI」に出演した際に披露した漫才をきっかけに、村本大輔のテレビ出演は激減する。そのとき彼が漫才に取り入れたのは、数々の“政治ネタ”だった。沖縄の基地や福島の原発、日米関係。彼の「挑発的」ともとれる笑いは、世間をざわつかせ、その結果、彼はネット世界で様々なイメージで語られることになる。 “炎上芸人”や“活動家”、“反日左翼”などなど。そのイメージが膨らんでいくにつれ、テレビ出演の回数は減っていった。 むろん村本自身が、テレビから離れていく選択をしたという側面もある。村本の信条は「舞台で目の前のお客を笑わせてこそ漫才師」