無人島のふたり: 120日以上生きなくちゃ日記 作者:山本 文緒新潮社Amazon Kindle版もあります。 無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記― 作者:山本文緒新潮社Amazon お別れの言葉は、言っても言っても言い足りない――。急逝した作家の闘病記。 これを書くことをお別れの挨拶とさせて下さい――。思いがけない大波にさらわれ、夫とふたりだけで無人島に流されてしまったかのように、ある日突然にがんと診断され、コロナ禍の自宅でふたりきりで過ごす闘病生活が始まった。58歳で余命宣告を受け、それでも書くことを手放さなかった作家が、最期まで綴っていた日記。 サッカーのワールドカップやオリンピックの時期がやってくるたびに、若い頃から、僕はこう思っていました。 「あと何回、自分はワールドカップ(あるいはオリンピック)を観ることができるのだろう?」 僕はスポーツを自分でやるのは苦手ですし、ス