16日に始まった大学入学共通テスト。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が東京や大阪など11都府県に再発令される中、新試験の会場では感染対策のため厳戒態勢がとられた。「マスクで集中しづらい」。受験生らは新傾向の問題への戸惑いに加え、感染リスク回避に対する緊張も余儀なくされた。 【どこが変わった?】センター試験と共通テストの主な変更点 午前8時過ぎ、東京都文京区の東京大本郷キャンパス。職員がマスク着用や会話を控えるよう呼びかけるプラカードを掲示する中、公立高3年の男子生徒(18)は「一斉休校で、学校で勉強できない時間が長かったのが苦しかった。不安は今も残るけどやるしかない」と門をくぐった。会場では、受験生らが数メートル間隔に着席し、表情には緊張や不安の色も目立った。 「発揮できたのは本来の半分くらいの力。マスクで集中しづらかった」。こう語るのは、横浜市保土ケ谷区の横浜国立大で受験し