神戸市西区と兵庫県太子町間の約50キロを結ぶ「播磨臨海地域道路」のルートについて、国土交通省近畿地方整備局は29日、公表していた4案から、内陸を通り、東端の接続部分を加古川バイパス(BP)にする「内陸・加古川ルート」を選定した。事業化の時期は未定だが、今後、都市計画や環境影響調査などを進める。 同日午前、大阪市内であった社会資本整備審議会道路分科会近畿地方小委員会で示された。 播磨臨海地域道路は1970年に構想が浮上。兵庫県や播磨南部の市町などが約20年前から要望を続けてきた。慢性化する加古川、姫路の両BPの渋滞緩和や物流機能向上が期待されており、第二神明道路-姫路市広畑区に設定した約35キロを優先整備する。 四つのルート案は一定の幅を持つ帯状で、内陸案と、その約1・2キロ海側に設定した沿岸案。さらに、それぞれ東の接続部を加古川BPとする加古川案と、第二神明からとする明石案があった。 委員