クッキーを使った行動ターゲティング広告はメディアに4%の増収しかもたらさない――。 ネット広告のビジネスをめぐって、ミネソタ大学などの研究チームによる、そんな研究結果が明らかにされた。 クッキーは、ユーザーの閲覧履歴の把握などのためにブラウザに送り込まれるデータファイル。そのデータをもとに、ユーザーの関心に合った広告(行動ターゲティング広告)を配信することができる。 クッキーを使った行動ターゲティング広告は、絞り込まれた見込み顧客にアピールできるとして、より高い広告料で取引され、広告を掲載するメディアにとっても、より多くの広告収入が見込まれている。 だが、今回明らかにされた研究結果によると、クッキーの使用によるメディアの増収は4%、1広告あたり0.00008ドル(0.01円)でしかなかった、という。 欧州連合(EU)の一般データ保護規則(GDPR)施行や、米国カリフォルニア州の消費者プライ