年収は360万円ほど。1人息子の直之さんが30歳のときに父親は他界し、都内の実家で老母と2人暮らしだった。そんな直之さんが結婚を決めたという。相手は5歳年下の香苗さん(仮名)だ。 結婚とは生活そのものなのでキレイごとでは済まない。とくに結婚相談所で相手を探す場合は、年齢・学歴・職業・年収・家族構成・親との同居の有無・喫煙の有無・婚歴・居住地域などの情報を開示し、お互いを事前に選び合う。当然、プロフィール写真も重要だ。相手が求める条件から大きく外れている場合、お見合いを申し込んでも断られてしまうことが多い。 相談所経営の知人によれば、直之さんは「見た目は普通で、ファッションセンスも比較的よい」のが救いだが、「人の目を見て会話できなかった」という決定的な弱点があった。奇跡というのは大げさだが、結婚しにくい条件があるとは言える。 40代半ばになって自己啓発セミナーに通う 直之さんから指定された平