物議を醸す一手だった。 8月6日に甲子園球場で行われた阪神対巨人戦。 8回に巨人の5番手・堀岡隼人投手が中谷将大外野手の満塁弾を浴びてこの回計7失点、11点差となると巨人・原辰徳監督が野手の増田大輝内野手を投手としてマウンドに上げたのである。 騒然とする甲子園球場。 その中で増田は近本光司外野手を二ゴロ、江越大賀外野手に四球を与えたが、続く大山悠輔内野手を右飛に打ち取り、何とかこの回を終了させた。 「(登板の可能性を)言われたのは中谷さんの前の打席のとき。いつか、どこかでそういうのが絶対に出てくるから、一応、頭に入れておいてって、去年から後藤(孝志)コーチとかからは言われていたので。 点差が広がったときとかに、投手を助けられるんだったらっていつでも頭に入れていました」 「甲子園で投げられたことが凄く嬉しいですね」 試合後にこう語った増田の投手経験は徳島・小松島高校時代まで遡る。それでも“自