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官僚支配体制の検索結果1 - 5 件 / 5件

  • 「美術史」のアヴァンギャルド|ちくま学芸文庫|佐藤 道信|webちくま

    日本美術史研究のあり方を変えた『眼の神殿』がこのほど文庫化しました。文庫版解説として、東京藝術大学教授・佐藤道信氏が、この本が最初に刊行された時の時代状況と、制度論的研究の射程についてお書きくださっています。 私は戦後の日本美術史をめぐる著作のなかで、辻惟雄『奇想の系譜』(美術出版社、1970年、ちくま学芸文庫、2004年)と北澤憲昭『眼の神殿』(美術出版社、1989年)の二書は、歴史に残る二大著作だと思っている。前者は半世紀にわたってまったく色あせることなく読みつがれ、後者も30年間、近現代日本の「美術」「美術史」「美術史学」の基本設計図を示した名著として読み継がれている。辻先生は大学時代の私の恩師、北澤さんは同書以後研究を共にしてきた畏友中の畏友で、この二人と出会えたことは、私の研究人生で最大の幸運と幸福だった。もう一人恩人をあげるなら、私たち二人の各著書をサントリー学芸賞に選出してく

      「美術史」のアヴァンギャルド|ちくま学芸文庫|佐藤 道信|webちくま
    • 名著95 「力なき者たちの力」

      1989年、世界に激震を走らせた「東欧革命」。中でも異色だったのはチェコスロバキアの「ビロード革命」です。市民による非暴力的な活動と対話によって平和裏に民主化を果たし、世界的に大きな注目を集めました。率いたのは劇作家のヴァーツラフ・ハヴェル(1936-2011)。後にチェコ大統領も務めた彼の主著「力なき者たちの力」が今再び、脚光を浴びています。アラビア語に翻訳されたこの著作は「アラブの春」を支えた市民たちに熱心に読まれました。また、トランプ政権下のアメリカでは、政治学者や歴史学者たちが、この本から「新しい形の全体主義」に抵抗する方法を学ぼうとしています。 1970年代のチェコスロバキアは、東欧でも最も過酷な全体主義体制の只中にありました。そんな体制を果敢に批判し続けたハヴェルは何度も投獄。出所後も秘密警察による厳しい監視にさらされます。この体制に一人の人間として抵抗を続けていく方法はありう

        名著95 「力なき者たちの力」
      • コロナによって新興宗教になってしまったサイエンス

        このエッセイはサイエンス(科学)とは何なのかを考える上での参考になりますし、さらになぜ、 「Listen to Science!(サイエンスに耳を傾けろ!)」 と呼びかけることが事態をより悪い方向に持っていってしまうことになるのか明快に説明しています。みなさんにぜひ読んでただければと思い、ここに翻訳して共有します。 サイエンスは「疑う」文化だ。宗教は「信じる」文化だ。 リチャード・ファインマン 啓蒙主義の最も大きな発明の1つは無知である。 (訳者注:17世紀にヨーロッパで全盛期を迎える啓蒙主義の時代に、今私たちがサイエンスの手法(科学的手法)と呼ぶものが確立し、そのことによってサイエンスが大きく発展しました。そこで、サイエンス革命と呼ばれたりもします。) それは、私たちが知りたいと思っているいくつかの重要なことは、当時西洋を支配していた宗教(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教)の経典には書か

          コロナによって新興宗教になってしまったサイエンス
        • 安倍政権がやった「掟破り」総決算!--そのツケは誰が払うのか?(岩崎博充) - エキスパート - Yahoo!ニュース

          異次元緩和の「アベノミクス」から「春闘介入」まで 7年8ヶ月続いた安倍政権が、幕を閉じることになった。この間、安倍首相がリーダーシップをとって行ってきた様々な政策は、賛否両論あるものの、日本経済や日本全体の将来に大きなインパクトを残した。とりわけ、アベノミクスに代表される経済政策の影響は、ひょっとしてしたら今後、何十年もの間、我々の生活に影響を及ぼすかもしれない。 安倍政権の様々な政策を一言で表すとすれば「掟破り」と言って良い。それまでの政権ではタブーとされた方法も、安倍政権下では政権の独断によって次々と繰り出された。安倍政権を支持してきた国民の多くは、この掟破りの方法を是として、閉塞感のあった日本経済を立て直せるのではないかと期待したのだろう。 たとえば、官僚の人事権を内閣府の直轄にして、政権による官僚支配の構図を作った。公文書偽造問題なども、内閣府主導から生まれた官僚支配体制がもたらし

            安倍政権がやった「掟破り」総決算!--そのツケは誰が払うのか?(岩崎博充) - エキスパート - Yahoo!ニュース
          • 名著95 「力なき者たちの力」

            1989年、世界に激震を走らせた「東欧革命」。中でも異色だったのはチェコスロバキアの「ビロード革命」です。市民による非暴力的な活動と対話によって平和裏に民主化を果たし、世界的に大きな注目を集めました。率いたのは劇作家のヴァーツラフ・ハヴェル(1936-2011)。後にチェコ大統領も務めた彼の主著「力なき者たちの力」が今再び、脚光を浴びています。アラビア語に翻訳されたこの著作は「アラブの春」を支えた市民たちに熱心に読まれました。また、トランプ政権下のアメリカでは、政治学者や歴史学者たちが、この本から「新しい形の全体主義」に抵抗する方法を学ぼうとしています。 1970年代のチェコスロバキアは、東欧でも最も過酷な全体主義体制の只中にありました。そんな体制を果敢に批判し続けたハヴェルは何度も投獄。出所後も秘密警察による厳しい監視にさらされます。この体制に一人の人間として抵抗を続けていく方法はありう

              名著95 「力なき者たちの力」
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