あらゆる業種や分野で活発になっているDX(デジタルトランスフォーメーション)の動きは、政府官公庁にも広がりつつある。なかでも最近の大きな取り組みの1つは、9月30日に公開された「TEHAI(テハイ)」だろう。 警察庁指定重要指名手配被疑者である5名(見立真一、小暮洋史、小原勝幸、上地恵栄、宮内雄大)の過去の写真と、それを元にしたAIによる“今の顔”を掲載するウェブサイトだ。 TEHAIは、ヤフー、電通デジタル、PARTYの3社が手を組み、警察庁の協力のもと開発が進められた。“堅いイメージ”のある警察庁が民間企業とタッグを組み、AIによる手配写真で広く情報を募るーー。その大胆さや柔軟さに驚いた人もいるだろう。では、どのような思いでこのプロジェクトを進めたのか、警察庁と3社のキーマンに話を聞いた。 日常に入り込んでいるAIを「社会的に意義あることに活かしたい」 きっかけは、スマートフォンで多く