2020年のドラフト会議では、支配下選手74人・育成選手49人、合わせて123人の新人選手が指名された。そのなかで、栄光の “ドラ1” は12人。 2020年の目玉として注目された、近畿大学の佐藤輝明(21)は、4球団から1位指名を受け、阪神タイガースが交渉権を獲得。一方、早稲田大学の早川隆久(22)も4球団が競合したすえ、東北楽天ゴールデンイーグルスが交渉権を獲得した。 現在、ドラ1(大卒以上)は、契約金1億円プラス出来高5000万円、年俸1500万円程度が “相場” となっているが、かつては青天井の時代もあった。10億円超の大金が飛び交ったこともあったという。そこで今回、かつてのドラ1選手たちに、入団交渉の舞台裏を聞いた。 まずは「コンプライアンス」という言葉すらなかった昭和時代。1980年、当時のドラ1高校生では最高額となる、契約金4800万円、年俸450万円でロッテオリオンズ(当時