緊急事態宣言期間中の長い自粛生活で散らかった自宅を片付けようと思った人、実際に片付けに挑戦した人は少なくないだろう。一方、「ネットや本で見た収納テクニックを真似てみても、自分の暮らしに馴染まなかった、続けられなかった」という経験がある人は多い。 「服は何着くらいが適量か?」「書類はどう片づけたらいいのか?」など、持つべき量や片づけ方に関する質問をよく受けるが、これには正解はない。もしくは答えは1つではないと思っている。人や暮らしが変わればそれぞれの正解、その人に最適な片づけの仕方があって当然なのだ。 筆者自身も片づけや整理整頓の本、ブログをこれまで多く読んできたが、暮らしに定着したのは、ラベリングなどのこまかな整理整頓術ではなく、そこで出会った、たった何文字かの印象的な言葉だった。 「今日の下着で救急車に乗れるか?」。 たとえば、拙著『28文字の片づけ』の帯に採用したこの言葉1つを頭の中に