本屋のある島を1人で訪ねている。 2006年に創刊された『LOVE書店!』というフリーペーパーのために、全国の島を巡っては本屋のドアをガラガラと開けてきた。 足かけ16年、北は礼文島から南は母島、西は与那国島まで色々訪ねてきたが、ここでは「離島じゃない本屋」、つまり街の本屋や村の本屋を中心に紹介していこうと思う。 今回は千葉市にある、lighthouseという本屋に行くことにした。 2019年夏、出版ジャーナリストの石橋毅史さんと、作家の温又柔さんのイベントの打ち上げで私は、1人の若者に出会った。若くないかもしれなかったが、ヤングに見えたのだ。彼は当時「千葉で書店をやっているけれど、別の書店でも働いている」というようなことを言っていた。その彼=関口竜平さんの店が、このlighthouseだった。 住宅街に鎮座する3色の小屋 幕張本郷駅から京葉道路を横切り、10分ほど歩く。すると住宅街の一角