7月27日、柔道男子81kg級で、永瀬貴規が金メダルを獲得した。初日の高藤直寿に始まり、66kg級の阿部一二三、73kg級の大野将平、そして永瀬と4階級で金メダルが続いている。1980年のモスクワ五輪で7階級制になってから、初めての快記録だ。
井上康生監督(C)朝日新聞社 メダルラッシュに沸く東京五輪で、圧巻の成績を出しているのが男子柔道だ。60キロ級の高藤直寿、66キロ級の阿部一二三、73キロ級の大野将平、81キロ級の永瀬貴規が4日連続で金メダルを獲得。井上康生監督の手腕も高く評価される中、意外な形で大きな反響を呼んだのが、井上監督が選手に謝罪して涙で言葉を詰まらせた場面だった。 【写真】「居酒屋のユニホーム」と酷評された東京五輪表彰式の衣装はこちら(他5枚) 28日に登場した90キロ級の向翔一郎は5日連続金メダルの期待がかかったが、3回戦で21年世界選手権3位のハンガリー代表・トートに延長戦の末、大内刈りで一本負けした。敗者復活戦にも回れず、メダルなしが確定。向は試合後の取材エリアで気丈に振る舞ったが、井上監督は思いを代弁した。報道によると、「やっぱり控室では号泣していました。(五輪に)すべてを懸けていたと思う」と明かし、「
菅義偉首相(c)朝日新聞社 23日に開幕した東京五輪で日本の金メダルダッシュが続いている。30日にはフェンシング男子エペ団体が金メダル、柔道女子78キロ超級の素根輝と合わせて2個を獲得し、日本の金メダル獲得が今大会17個となり、1964年東京五輪と2004年アテネ五輪の16個を抜いて最多となった。 【写真】菅政権のコロナ対応に不満を持つ人気知事たちはこちら 柔道は男子60キロ級の高藤直寿、66キロ級の阿部一二三、73キロ級の大野将平、81キロ級の永瀬貴規と5日連続で金メダルを獲得。100キロ級のウルフ・アロンも頂点に立ち、女子も52キロ級の阿部詩、70キロ級の新井千鶴、78キロ級の濱田直里が金メダルを獲った。柔道は17個の金メダル中、8個を占めている。また、水泳では大橋悠依が女子400メートル個人メドレー、200メートル個人メドレーの2冠。競泳女子日本史上初の快挙だった。 他の競技も快進撃
8月8日に閉幕した東京五輪は、指導者の重要性をあらためて感じさせられた大会だった。 大会前半、その活躍で注目を集めたのは柔道だった。女子も見事だったが、初日から快進撃を見せ、強い印象を残したのは男子だった。 7月24日の60kg級、高藤直寿が金メダルを獲得すると、66kg級の阿部一二三、73kg級の大野将平、81kg級の永瀬貴規と4日連続で優勝。100kg級のウルフアロンも含め、計5つの金メダルを獲得した。全8階級だったモスクワ(日本はボイコット)、ロサンゼルスを含め史上最多である。 原動力となったのが井上康生監督であった。 井上監督は、銀2、銅2で金メダルなしに終わった2012年ロンドン五輪の結果を受け、2013年に監督に就任した。監督として最初のオリンピックとなった2016年リオデジャネイロでは金2、銀1、銅4と、金メダル2つを含め男子7階級すべてでメダルを獲得。日本男子復活を印象付け
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く